「イーヴィス」と「カタナシツラエ」
■イーヴィス
――「イーヴィス」…「イヴ」と「デバイス」を組み合わせて作られたその造語は、シリーズ「ギアーズ」の試作段階に作られた始祖義肢を意味する。その名を冠する計十作の義肢は、ある日初代デザイナーと共に行方知れずとなった。試作でありながら極めて完成度の高いそれらは、今や業界の伝説的存在である。――
先日、ツイッターのフォロワー様に「さいとうなおきさんがマネジメントスキルやトーク力も併せて絵を売っているように、山田さんも絵以外の力も使っていくと良いのではないか」というご意見を頂きまして、少しの間考えていたのですが、自分の中で作画と並ぶほどの能力というとやはり文章力かなと。
そこで、毎回一枚絵に140字SSをつけることにしました。現在のところ比較的ご好評頂けています、飽きられるまで続けてみるつもり。
イラストのほうは割と構想を煮詰めることもなく諾々と出力したに近い形で、まあしかしこのところ絵のルーティン化がまたはかどり始めているために出来はそこそこですね。
■カタナシツラエ
――今日も昔の夢を見た。私の目の前で死んでいった友人の夢だ。ギアーズ施術者として初のピアニストになるんだ、とキラキラ瞳を輝かせながら語っていた、その彼女の体がメキメキと膨張して異形に変わっていく光景が、未だに網膜に焼き付いて消えない。だから私は狩人になった。全ては自分を救う為に。――
二枚目も、さほど構想に時間をかけずにキャラ主体の簡素な寄りの絵としたものです。今回の二枚もあまり手数をかけずに抜いていく形で詰めていますが、粗の生かし方がある程度わかってきた感がありますね。
■落書き1
■落書き2
さて、前回夕橙様の画集を通販で購入した、みたいなことを描きましたが、本日家に現物が届いておりました。
■夕橙様作品集たち
夕橙様は近畿圏にお住まいなので、会いに行こうと思えば行けるし今までも近隣で展示会やイベントに参加されていたのですが、私自身がとにかく出不精であるためお会いすることが出来ておりませんでした。
折に触れ「通販ないんですか?」「通販してください」とせっついていたのですが、このほど夢がかないました。大事に見ます。
先日れおえん様の画集を購入した件で、紙媒体でしか得られない良さがある、みたいなことを書きましたが、やはり自分の手元に紙でおいておけるというのはいいですね。自分の好きな絵を描いている方たちには今までの作品を収めた画集をとにかく出していただきたいのですが、まあ頒布にはお金も手間もかかりますし現状難しいんでしょうね。
グッズを作ったり本を作ったりといった事の手間がとにかく減っていく向きにある世の中なので、そのうちストレスフリーに個人の画集を出せる時代になると良いななどと思っております。
ではまた次回。