イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「アレストアレス」

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■アレストアレス

 こんにちは。今日の一枚も漫然と構想した物。「角少女をあおりで捉える構図にしよう」くらいまでは構想を練り込んでから描いたのですが、そもそもの世界観やコンセプトを決めていなかったため大分弱い出来ですね。引き続き一定の完成度とはなっていますが、少なくとも「これを見せよう」というキーワードくらいは一つ二つ上げて描き始めるのが良さそうです。

 全体をざっくり明と暗で割ってから塗る、という方法論が高じており、ライティングはそれなりに良くなってきているのですが今回はまた落ち影の描写が一部足りないですね。特に右腕から体に落ちているべき影が描写されていません。まだ意識が低いなと。

 また、衣服の質感も徐々に良くなって来てはいるのですが、相変わらずとにかくタッチを入れて情報量を上げよう、という手癖が出てしまっており、もっと考えて画面をコントロールしなければなと思います。

 

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■落書き

 

 さて、昨日作業終わりにツイッターをダラダラ見ていた処、「デッサンとかテーマとか陰影とか良いんだよ! 絵は楽しい! それでいいじゃん!」みたいな事をフォロワーさんが呟いていらっしゃいました。

 それ自体は、その方が考えたことをそのまま呟かれた形ですし私が関与すべきことでもないなと思ってスルーしたのですが、そうした「お気持ち案件」をわざわざツイッターで呟いて、それに対して更に「お気持ちリプ」が集まり炎上、という流れになる昨今のネット界隈を見ていると若干モヤモヤします。

 

 ツイッターなどのSNSをやっていると、つい「何か呟かなければ」「何か有益な事を書かなければ」「人の気持ちを引き付ける何かを発信したい」という思いに駆られるのはまあ仕方がない。しかして、一般人が数分でまとめ得るほどの情報をただ諾諾と発信したところで、そんなもの誰の心にも引っかからないのが道理でしょう。

 それで終わりならそこまでの話ですが、大体の場合見向きもされないとムキになって更に刺激的な情報を呟こうとする、もしくは評価されるとそれに気をよくして更に刺激的な情報を呟こうとする、という流れをたどるのではと思います。

 

 個人的にこれらの状況についてはかなり危機感を抱いており、まあ言うまでもなくそれらは「バカッター」「パクツイ」「炎上商法」といった昨今のネット問題の中核を担う危険をはらんだ思想であるわけですよね。

 更に危惧される問題として、何か大げさな表現を使って人の気を引くことが良い事である、というような思想がネット民中心に流布されてしまっているのが怖いなと思っています。

 当然馬鹿を操作する為には馬鹿の言葉を使うのが手早いわけで、人から評価されることばかりに心血を注ぎ始めるとその発言や発信の言葉遣い、内容はどんどん過激なものになって行きます。今のYoutuberらが売れるために何をやっているか、を考えれば、この問題は既に現実的な物となっているのが解る。

 

 インフルエンサーや神アカウントになりたくてそうした行為に及ぶ人間が多数いる現状を見ていると、なんだかつくづく情けなくなってくるわけです。馬鹿をやって目立つ、と言う行為をあたかも偉い事、素晴らしい事であるように勘違いする。そりゃあ「これ凄いね」のイイねも「こいつ馬鹿だな」のイイねも同じ1イイねですから、表面上彼らの優位は揺るぎない。

 しかし、彼らのフォロワーの大部分は彼らを好意的に思っているというよりは、「こいつ馬鹿だな、見ていて滑稽で自分より下の人間に思えるから、自尊心を保つためにこれからも見続けていこう」という趣旨で彼らをフォローしているものと思われます。

 …情けないですよね。どっちもどっちというか。

 

 最近ネットを見るたびにそうした発信に触れてイライラするので、自分の精神の健康のためにも多少なり付き合う人間は選ばなければなと思い始めています。今まで頑張っている人間、良いモノを作っている人間の事は無条件で応援しようという趣旨で活動してきましたが、「向上心が見られない人間」については切るようにしようかなと。自分までそうした人たちに引きずられるのがなんだかしんどいので。

 

 あと数日様子を見つつ、ちょっと各SNS、ブログのフォローフォロイーを整理しようと思います。

 

 ではまた次回。