イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「複腕の魔女」

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■複腕の魔女

 こんにちは。今日の一枚も前回同様、キャラメインで構成しつつ背景で世界観の補足をするものです。この所今流行のサイバー系のなにがしを強く意識したキャラデザをしていますが、徐々に幅が出なくなってきたのでもう少し頭を柔らかくすべきかもしれません。また、今回の場合は特に、背中から伸びるアームがどのように人物に接続されているかが解りづらくなってしまったため、もう少し背中が空いていることを示唆する衣装をデザインできれば良かったかなと言うところ。

 一方で背景の描写としては、相変わらずシルエットがベースであるモノの比較的まとまっており、また今回シルエット上にざくざくと引いたタッチが情報量を程よく保持してくれているかなと思います。背景を適当に処理する手札も徐々に充実してきましたね。こうした「表現の手札」を無数にそろえていきたいところ。

 

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■落書き

 

 さて、年末となりました。ツイッターを見ているとちらほら年賀状や年賀イラストの準備を始めている方がおられ、今年の終わりを実感しております。

 

 年賀状と言えば、幾つかカラい思い出があるのですが、大昔、私がお世話になっていたイラストレーターさんが協賛式の年賀状企画を開催されたことがありました。

 当時、まだ匿名で年賀状を送る、などといったサービスもなく、直接住所のやり取りを執り行っての年賀状企画であったのですが、そのイラストレーターさんは実力も人柄も確かな人であり、かなり多くの協賛絵描きが集まっていました。

 私もその波に乗り、参加を表明したのですが、まあ皆適当な絵を描いて送るんだろうなと油断しきっており、年賀状の発送締め切りギリギリにさらっと描いた落書き程度のモノを送ってしまったのですね。

 

 その後、そのイラストレーターさんから届いた年賀状のイラストを見て打ちのめされました。めちゃくちゃ丁寧かついいイラストだった。その後その方が皆から届いた年賀状の写真をまとめてあげられていたのですが、不甲斐ないイラストを送ったのは私だけであるようでした。

 こうしたところにプロとしての矜持や心構えが現れるんだろうなと思い、甚く反省した思い出でしたね。

 

 このような黒歴史と呼べる自身の失敗は無数にあり、未だにちょいちょい思い出して悶えるのですが、結局それら失敗も自分を形作っているファクターの重要な一つであり、それらを欠くして今の自分は成らないのでしょうね。偶に人生丸ごとやり直せればなどと思ったりしますが、おそらくその恵まれた世界線の自分は絵を描いていないでしょう。

 結局かくあるべくして今の自分にたどり着いたのかなと思ったりします。

 

 ではまた次回。