「鉄の森」

■鉄の森

　こんばんは。今日の一枚はリメイク。しばらく前に描いたイラストのコンセプトを変更しつつ焼き直したものになります。当時描いたものは、ビル群を俯瞰で捉えて都市部の寒々しさを表現する、と言う意図のモノでしたが、今回はアオリで捉えてビル群の巨大さを示唆し、「鉄の森」というタイトル通りの印象がより強く出るようにして見ました。

　そこそこ描けているのではないかと思います。今回も背景は状況を示唆する程度のものとしてみましたが、それだけに意図が伝わり易く、明瞭な画面となっているかなと。

　今一つ見目の楽しさに欠けるので、街灯や電柱など、多少形状の違うモチーフを絡められると画面に変化が出てより良かったかなという所です。

■落書き

■経過

　前回書いたように、年末までの時間を使って描いていくものを構想し始めました。これについてはなるべくじっくり詰めるようにしたいですね。

　さて、この程、以前からツイッターで付き合いのあった高校生のフォロワーさんが、美術系の大学に合格した、というツイートをしていらっしゃいました。めでたいなと思いましたし、お祝いの言葉を寄せさせていただいたものの、なんだか自分の周囲が自分を置いてどんどん成功していくのをただ眺めているだけという気がしてきて、若干気分が塞いでいます。ちゃんと喜んで上げなくてはいけないなと思うんですがね、素直に祝う気持ちになれない自分に、また嫌な思いを抱く悪循環。

　私は、この先絵を描き続けたとして本当に何かになれるんですかね…。

　今が普通に幸せなので、これ以上何かを望む必要があるのかと度々思うのも確かなんですが、偶に津波が押し寄せるように不安がやってきて、油断するとそれに呑まれそうになる。「もっと頑張ろう」と「もう頑張りたくない」の間を絶えず行ったり来たりする。

　多分これは、一生この状態のまま過ごしていくしかないモノであり、つまりはそれが人の業なのでしょう。

　吐き出して多少なり楽になりましたね…まあ、なんというか、自分が大した人間じゃないという事を最近ようやくフラットに認識でき始めていて、昨日もノルマを追えて残り時間で模写などしていると、自分の実力不足がよく解って「ああ…」ってなるわけですよね。

　ああ、自分もこの世界の主人公などではない、ただのモブなのだなと。

　モブにはモブのカッコよさがあると思うので、まあ、引き続き丁寧に積んでいく体制でありたいと思っています。それ以外に出来る事もない気がしますし。

　ではまた次回。