イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「第五解放区」

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■第五解放区

 こんにちは。五日ほど空きました。今日の一枚は先日の「第三自治区」の反省をもとに描いたもの。その際の反省点を踏まえ、ある程度同じコンセプトでグレードアップを図りました。街の景観に多数の副次的な要素を絡める事で画面が厚みを増し、そこそこ見られる出来になったように思います。今回いろんなことに意識を裂き過ぎてまた落ち影の描写が弱くなったのが反省点。まあしかし一目面白い画面にはなったかなと。

 

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■落書き

 今回の落書きは先日ご紹介した絵描き様のイラストを参考に組みました。シルエット的にもコンセプト的にも分かり易いものが出たと言え、身内ではかなり好評でしたね。この分かり易さを自分の表現に落とし込んでいく必要があるなと思います。

 

 さて、五日間ほど休んでおりました。まあいろいろとありまして、ぶっつり描く意欲が途切れてしまい、この五日間はネットも見ずにひたすらオフで漫画を読み返し続けていました。

 いろんなことがぐるぐる頭を回ったものの、一つですら満足いく答えは出せず、今日また一週間ぶりに筆を執っています。かなり腕がなまってしまいましたね。

 

 とりあえず確かだなと思えたのは、私はこの歳まで自分の凡庸性を受け入れられず、ただただこの世界にとって自分は特別な何かであると思い込みたかったのだという事。しかしそれも限界に達したのだという事。私は自分が「特別」であるためならば誰の幸せを阻害してもいいと思えるくらいにはガキだったこと。

 多分これからは、「特別な何か」ではなく、「凡人」として絵を遺すという選択をしなければいけないのだろうなと思います。自分の認知の歪みを正さなければ、いつまでも苦しいしいつまでも間違う。

 

 今回も夕橙様にご迷惑をおかけしてしまいました。

 

 まあ、なんというか、絵を辞めて生活を整え、普通に就職することに専念すれば、自分ごときでも今からある程度まともな人生を送れるのでしょう。そちらを選んだ方がよほど賢いなと思いましたし、今もそちらのほうを選択する猶予を残したままここに来ています。

 「崇高な理想」とか、「焼けるような執念」とか、「どうしても譲れない思い」とか、この数週間でほぼほぼなくなってしまった。だからこそ、ようやくまともに絵と向き合える気がしています。

 

 ではまた次回。