イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「ブレイドネス」

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ブレイドネス

 こんばんは。今日の一枚はキャラ主体で見せるもの。以前の方法論に戻り、景観はごくシンプルに、キャラクターのデザインやシルエットで見せる形を意図しました。ある程度安定した出来となっているように思います。

 まあ今回は、絵の構想が全く浮かばず、とりあえず何か一枚描こうと出来合いの材料で組んだ形です。ゆえに意義はほとんどないですね。キャラデザとしても背景の景観としても自分にしては新しいものを出せたとは言えず、それだけに堅調と言えますが面白みも鮮度もないなと。

 

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■落書き

 

 さて、この所自分を納得させるために、「自分には才能がなかったのだ」「この低評価こそが自分の真っ当な実力を表しており、それを正しく受け止めることこそ大切だ」と自分に言い聞かせてきました。しかし、やはりどうにも腑に落ちない。

 毎日のように描けば描くほど、自分の絵はかなりの魅力と技能を伴っているように思われ、周囲の評価されている人間の描くものと同等かそれ以上に達しているように思われてならない。

 客観的に見つめようとするほどに、自分の稀有な才能が浮き彫りになっていく。

 

 私が評価されないように妨害している何かの力があるのではないか?

 そんな凡そ現実的とは言えない妄想を煮詰め始めています。

 

 自分の作るものを冷静に振り返ることが出来ていない、だから自分は駄目なのだ、と、思い込もうとしてきた。しかし冷静に見れば見るほど、自分の作るものは優秀で、独創的で、天才的だ。ならばなぜ評価が伴わないのか。

 市井の人間に見る目のある人間がほとんどいない可能性も考えたのですが、たとえそうだとしても、自分の絵はある程度の馬鹿にも凄いと分かる程度の分かり易さは伴っているように思う。というか、馬鹿でも味が分かるように料理する癖をつけてきた。

 今の自分がほとんど評価されていない現状はどう考えてもおかしい。

 

 …まあそうは言っても、世の中に認められていない現実が覆るわけもなく、世の中がおかしい、世間が悪いと言い続けるだけで何かが好転することなど絶対にない。

 結局は今の状況を受け入れて、都度細かく戦略を調整しながら次を打ち続けるしかない。

 

 また疲れてきているんだと思います。毎日毎日、数十人にしか見て貰えないような絵を何時間もかけて描き、それに大した評価も感想も貰えず、見る人も自分も一瞥をくれる程度の短時間で消費して、たとえ多少見て貰えても相手は絵そのものを見ているわけではなく私の態度や添える言葉ばかり重視する。

 こういう不平不満を少しでも述べると、「お悩みのようなのでアドバイスします」「私もそうですよ、一緒に頑張りましょう」みたいな、ぺらっぺらの薄い同情をくれる人が決まって現れて、それに対してまたイライラして。

 そういう苛立ちを「世の中そんなもんだ」とひたすらに飲み下して、表面上はただニコニコと当たり障り良く振る舞う。

 私は何をやってんでしょうね。辛さしかない。

 

 この辛さは私のせいなんでしょうか? だとしたら私はこれ以上何を捧げればいいんでしょうか。既に人生も感情も理性も、何もかも絵にぶっこんでいるのに。

 

 

 また無意味な愚痴を吐いてしまいました。どうせこのまま死ぬほどの苦しみを本当に死ぬまで味わい続けるしかないんです。わかっています、この気持ちを本当に共有できる人など自分以外にいない。だから私はただ一人、これからも歩き続けるしかない。

 誰にも頼れない。誰にも私を理解できない。期待などするだけ無駄。

 もっと心を硬く硬く囲って、誰にも障れないように壁を築き上げて、そうやって一人で火だるまになってもがくしかないんです。

 

 例えそこに意味も意義も見出せなくとも。

 

 ではまた次回。