イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「タイタン=アムド」と「月の神官」

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■タイタン=アムド

 こんにちは。今日の一枚目は巨大義手。偶にやるコンセプトですが、やはりもうある程度の完成度には達してしまっているなと思います。

 ゆえにほぼ意義の見られない状態になっており、現在手掛けているものはある程度新しい試みにも手を出しているのですが、それを載せるのは一週間後くらいになる見込み。

 

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■月の神官

 ある程度新しいことをしようと思ったのと、あと題材的に「エモい」路線を狙ってみようという意図で描きました。結果、狙いが強く出すぎて今一つな出来に。

 私は描くときの心情が強く絵に現れるタイプの絵描きらしく、無理に狙いを定めた表現であるとか、描きたくもないものを無理やり描いたときであるとかにこうした「やらされている感」が強く出ますね。そうした理由からも、職業絵描きというよりは表現者向きだなと感じているのですが。

 

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■落書き

 

 さて、活動三週間を超過しました。ずいぶんお疲れ気味です。

 おそらくここまで長期活動できている理由は、仕事や病院にほとんど通っていないことでストレスフリーになっている点が最も大きいのでしょうけれど、来月からはまた何のかんのと通うことになると思われるのでそれも含めたライフスタイルを作っていかなければなと思っています。

 

 尚、最近映画「映画大好きポンポさん」がクリエイター間で人気を博している関係で、その原作となる漫画を三巻まで買ったのですが、非常にアツい。

 今作は、敏腕映画プロデューサーである少女、「ポンポさん」が、その仲間たちと映画を撮るという内容になっているのですが、作中繰り返されるポンポさんの持論に「成功体験は創造の敵」というものがあります。

 

 恵まれている人間は、現実に満足しているがゆえに思考が浅くなる。現実に鬱屈されている人間ほど内面世界が充実し、ゆえに創造活動に向いているのは成功体験などほど遠い人間である、という理屈ですね。非常にうなずかされるものがあります。

 私も、絵を描いていて満足してしまっているならそもそもここまでコンスタントに次を描いてなどいないでしょう。私には絵しかないと思えるほど人生が退屈であり、先が見通せず、その不安からぐるぐる渦巻く感情を絵にぶつけている。

 私は絵を描かなければ死ぬ。そこまで思い詰めているからこそすべてをなげうって絵に向かえる。

 

 おそらくその心境に至った人間でなければ生み出せないものがあり、そのぎりぎりの世界で垣間見るものこそが創作というものに真に必要なものなのでしょう。

 私はもっともっと絵にすべてをささげなければいけない。そうでなければ私などの生み出したものに価値は生まれず、ゆえに私自身にも価値はないのだ。

 

 ではまた次回。