イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「アストロ・アーカイヴ」

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■アストロ・アーカイヴ

 こんばんは。今日の一枚は背景を多少凝ってみた物。普段シルエットのごとき背景しか描いていない状況を鑑み、ある程度情報量を上げて出力する事を目指してみました。結果、背景の構造が破綻しましたね。

 今回はアオリの構図なので、特に手前の建造物の屋根まで見えるのは不自然ですし、適当に立体感を組んでしまったために空間がねじまがって見えています。やはり背景を綿密に詰めるのはリスクが高いと言わざるを得ない。短時間で纏めようとすると尚更ですね。

 しかしある程度背景の情報量を増やしていく必要は感じ続けています。完全にディテールを描写する形で無く、ちょこちょこタッチを入れて筆致の底上げをするのが良いのかもしれませんね、近く試してみようと思います。

 

 

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■落書き

 

 さて、今夜は恒例の徹夜です。差し当たってこの後、軽く仮眠程度は取るつもり。

 

 昨日あれからモヤモヤっと考えていたのですが、自分が描きたいと思うテーマとはやはりサイバー系のあれこれになるのだろうと思う。最近ではメカの描写も比較的それっぽく寄せる事が出来るようになっていることから、王道サイバー系のイラストを目指す、でも良いんですが、やはり自分独自の表現として昇華させたくもありますね。

 実は今までこちらにフリージャンルとして載せて来たイラストの大部分は、去年末にやった「ギアエコーズ」というシリーズの一篇としてタグを付けてツイッターに投稿しており、そうしたことから考えても自分の今後の方向性はギアエコーズと共にあると言って差し支えないと思う。では、自分はギアエコーズというシリーズで一体何を描き、何を伝えたいのだろうか。

 

 去年、自分の方向性に関して「抽象と具象の入り混じる(非)日常」を表現したい、という所までたどり着いた訳ですが、ではそれを通して私は見る人に何を訴えたいのでしょうか。

 

 考えを煮詰めていくと、どうやら私は抽象の「美しさ」と言う物をずっと表現したいと思っているようなのですよね。

 抽象表現は誰にでも同じように伝わる物ではない。見る人によって、具象よりもずっと解釈が分かれる物です。その抽象が入り混じる世界そのものが非日常と言え、我々人間はその世界に没するときあたかも夢の中を揺蕩うかのような心地を味わう。美しい抽象は不確かな現実を彩ってくれる。そして信じさせる。「自分の知らないモノで満ちているこの世界は、きっとまだまだ美しい物を秘めているのだ」と。

 そんな、説得力がありつつもはっきりと抽象表現であると解る表現を売りにして行きたいのだと思います。

 

 大分要求レベルの高い夢を語り始めたなと思いますね。当然のように現在の私では抽象と言う要素を扱い切れておらず、「美しい抽象表現」というハードルに関してもまだまだ越えられないでいるのですが、しかしそれを今後の指標に据えるのはアリかなと思います。そして、説得力を持たせたうえでの抽象表現を行おうとするなら、まずは具象をしっかり世の中の基準に照らして描き切る基礎力が不可欠であるでしょう。

 当面は、抽象表現を重視しながら基礎体力を付けるために具象表現の解像度を上げて行く、が目標として適当かなと思われます。

 

 とりあえず今思いつくのはそんな所ですね。追々、抽象と具象というテーマに照らしてのアイディア出しのメソッドを組んで行こうと思います。

 

 

 ではまた次回。