イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「チャイニーズ・ブレイドマスター」

f:id:yamadauta:20210218005501j:plain

■チャイニーズ・ブレイドマスター

 こんばんは。今日の一枚は基本立ち絵に戻ってのものです。最近ようやくエンジンが掛かり始めており、前作までの背景ありきの物に加え、今回も比較的新しい物が出ました。特にキャラデザ系統とポージングですね。その為かツイッターでも若干ですが評価が伸びました。解り易さも良かったのでしょう。

 描けていない点を探す方が難しくなっては来たのですが、それは「私にしては良く描けているだろう」と言う程度の所感に過ぎず、実際は欠点だらけですね。挙げ始めるとキリがないのでいつも一番目立つ部分だけ指摘していますが、今後はより細かい隙のない作品制作をして行く事が課題かもしれません。

 

f:id:yamadauta:20210218005518j:plain

■落書き

 

 さて、今回は「こいつ性格悪いな」と思われるような話を敢えてさせて頂こうかと思っているのですが。

 絵を描いている方が陥りがちな事として、「とにかく愚直に頑張る」という不正解がある気が致します。不正解とは言いましたが、この「愚直」という努力の仕方に関しては特に「日本では」是とされることが多く、むしろ格好悪くても効率を度外視していても頑張ってさえいれば報われるよみたいなムードが蔓延している背景があるかなと思いますね。

 近年、日本でも比較的効率やスマートさが重視される世風に変わりつつあり、泥臭い努力はむしろ嫌われるようになって来ましたが、それでも絵描きの業界には根強く「愚直な」努力信仰の風潮が残り続けているように思います。

 

 頑張る事こそが正義。それ自体に異論はありません。

 むしろ頑張らなければ何も成すことなど出来ないでしょうし、努力が出来る人、努力が継続出来る人こそが成功に最も近い人だと考えているので、どちらかと言えば私も愚直な努力信仰の一派と言えると思っております。

 しかし、成功までの道筋を振り返り反省する事も無く、周りの「これやると良いよ」「あれやるのが正しいよ」という言葉に踊らされ、何の疑問も思考も無くただただ「努力」だけを続けるのは、はっきり言って無駄です。そんなものは努力ですらないと思いますね。

 

 ここで肝要なのは、どれだけ自分の頭で考えられるか、の一点に尽きるかなと思っております。

 成功者の体験に倣う事までは良い、では自分はどう言ったタイプの成功者になりたくて、その為にどういったタイプの成功者のどういう成功体験をどれだけ摸倣すれば良いのか。そうした思考を廃してしまっては、一概に失敗すると解り切っている努力をただただ繰り返す事になる。

 サッカー選手がパワーが足りないからと言ってウェイトトレーニングばかりを重ねているような物です。パワーは付くでしょうけれど、そのほかの事がおろそかになって結果ほとんど力にはならない。そもそもそのパワーは本当に試合で有効か、という所まで考えたのでしょうか。技術で補う事も出来たのではないか、そうした選択肢の内自分に合う物をちゃんと「考えて」選んだのか?

 

 この所ツイッター中心にたくさんの絵を描く同志様達と知り合えたわけですが、その大部分が有効とは思えない努力を繰り返していらして、ちょっとモヤモヤして来たのでこのようなお話を致しました。この後ツイッターのほうでも話題提起程度にちょっと呟いてこようと思っております。まあ考える習慣が無い人にとっては他人の考えをただSNSで見聞きした所で何の足しにもならないとは思うのですが…。

 素材が良いのにそれを十分に活かせない、活かす頭が足りない人を見ていると、若干うずうずするというかむずむずしますね。

 

 ではまた次回。