「カムイ・アブソリュート」
■カムイ・アブソリュート
こんにちは。今回の一枚は新年描き初めとして描いたものです(正確には一日にこれを描く前に一枚落書きしているのですが)。
新年一発目の絵と言う事でしたが、まあ気合いが入る訳でも無くいきなり新しい展開を思いつくわけでも無く、また正月らしいめでたい絵を描くわけでもなく、といったような出来になりました。
総じて良い物が仕上がるようになって来てはいるので、今年はこの方向性を出来る限り深堀して行きたい所です。(と何度も言ってますね)
■落書き
さて、この所先日書いたように「左ききのエレン」という作品を読み込んでいるのですが、この漫画、様々な能力と才能を持った天才たちが入れ替わり立ち代わり登場すると言う事で、自分の持ち得た武器の言語化が非常に捗っています。
中でも、作中に登場する「才能の正体」と題された書籍で紹介されている、題名通り「才能」と言う物の正体に触れる記述が非常に興味深い。
なんでも、才能とはせんじ詰めれば「集中の質」と言い換える事が出来、そしてこの集中の質は人其々個人差がある。その個人差を、集中の「深さ」「早さ」「長さ」という三つのパラメータで分類する事が可能である、というのですね。
集中の「深さ」とは、集中状態に入った時のその集中力の深度を意味し、これが深ければ深い人ほど集中時物事に没入する事になるらしいです。しかしこれに関しては深ければ一様に良いと言う訳では無く、集中が浅い人は、複数のタスクを同時並列的に処理するマルチタスクに向いた人間である。
集中の「早さ」とは、集中状態に至るまでのスピードを差します。これは早ければ早い程切り替えがスムーズであると言う事になるのですが、多くの天才は集中に入る際の反復動作(ルーティーン)を持っている事が多い。このルーティーンを掴んでおくことこそが重要である、と説明されていました。
最後に集中の「長さ」とは、集中状態がどれだけ続くかというパラメータです。これも基本長ければ長いほど優秀と言えるでしょうね。
これに沿って自分の集中の質を考えてみると、私の集中は深めで、非常に早く、また長さとしては三十分程である、という事が見えてきました。
これを分析すると、私は典型的なシングルタスク向けの人間ですが、現在の世の中で求められる技能はその多くがマルチタスクであるため、それに適応する努力をしてきた、という背景が見えてきました。
ゆえに、私は集中力の深さをある程度操作する事が出来、また長さに関しても三十分継続後五分か十分程度のインターバルを経る事でまた三十分弱集中状態に入る事が出来るようになっている。これにより、最大二時間程は集中が可能な状態にあるようです。
作中で述べられていましたが、この理論に関しては「これが集中の質として正しいからそれを目指しなさい」という趣旨のものでなく、自分の集中の質に合わせたタスクマネジメントをして行く事が肝要であるようです。
そこを考えていくと、私の場合やはり短時間でより多くのタスクを処理する、爆発力が売りであると言えると思います。逆に事務や下請けのような、複数の案件を一日中安定した出力で処理し続けるといったような働き方には向いていないのが解りますね。
この作品、他にも幾つも才能に関する記述が含まれており、非常に勉強になります。作品としてどうか、という話になってくると若干「弱い」と言わざるを得ないのですが、まあそれを差し引いても自己認識を固めるのに役立つなと言う印象ですね。
特に、作中種々様々な「才能」を持つ人間が描かれるために、自分が「どのタイプの才能を持っているか」という点を自然と考えさせられます。
現在十二巻まで読了したので、また今日辺り続きを買ってきますかね。
ではまた次回。