ドロイデア２

　こんにちは。シリーズもの二回目です。

■農園一体型・更正施設「ガーデン」SID-44「グリーン・シード」監視対象：サクラバ

・結婚詐欺を繰り返してきたサクラバは、更正施設の寮母の役割を架せられ、SID-44の監視下に置かれた。人を育て、人に慕われ、緑に囲まれる日々の中、サクラバは「人を愛する」と言う事の本当の幸福に触れる。もう彼女が人を故意に裏切る事はないだろう。そしてまた、ガーデンに新しい寮生がやってくる

■D」本社CEOルーム EMP-000「エンペラー・ネスト」監視対象：スメラギ

・スメラギは元々社会への不満を拗らせたハッカーであった。某大国のセキュリティを一夜で丸裸にした事件をきっかけに、裏の世界で名が知れ渡り、様々な極秘案件を手掛けるようになる。現在は日本の「D」社社長の特命を受けて、「人類総監視計画」の舵を取っている。EMP-000は彼女に付けられた首輪だった

■HRK-27「ホーク・ウィング」監視対象：タカミ

・自由を愛し、諸国を漫遊するタカミのお目付け役としてHRK-27は配属された。初めは口うるさくタカミの行動を制限するHRK-27だったが、やがて彼女の唱える「自由」の広大さ、素晴らしさを知る。そしてタカミ自身も、このドローンから地に足着ける事の大切さを学んだ。二人は最高のパートナーである

■ANG-L1「エンジェル・ハート」監視対象：アマサワ

・宗教法人を営んでいた両親にネグレクトを受け、ついにはその命を手に掛けたアマサワは晴れて独りとなった。望んでそうしたはずなのに心の隙間は埋まらない。配属されたANG-L1は問いかける。「君は何を考えているの？」「君は何がしたかったの？」「君はどうすれば幸せなの？」彼女の償いの始まりだった

　今回も比較的安定したものが多く並んだかなと言う所感です。「ホーク・ウィング」辺りは少し遠大な風景として構想した関係で無理が生じ、キャラのデザインが甘くなったのですが。

　今回のシリーズで、「ドローン」という一定の質量と形状を持つものを繰り返し描いたおかげで、また徐々に造型力が上がって来たかなと言う感じがあります。

　さて、昨日は久し振りにタカヤマトシアキ様の画集を見ていたのですが、今まで蓄えてきた自信と慢心が粉々に粉砕されるのを感じました。まあそうですよね、私が一時間や二時間そこらで描いたものが、タカヤマ様が何十時間も掛けて描いたものに及ぶはずがない。

　しかしそれなりにショックを受けまして、はらはらと泣いたりしておりました。

　私は常々キャラをキャラとして売り出さず、あくまでも絵として美しさや秀逸さで評価されたいと望んでいるのですが（ドロイデアはキャラ主体のシリーズなのでそういった趣旨で展開していますが）、その為には少なくともタカヤマ様レベルまで技術を高めねばならないだろうなと思っています。しかしそこまでの道のりが遥か遠い事をようやく実感し、どうしようかなと思いあぐねております。

　昨日タカヤマ様の絵を参考にしながら自分でも一枚気合いを入れて描いたりもしてみたのですが、イマイチしっくりこない。

　私が今まで追求してきたイラストとは、自分の発想力と自由度に全振りしてそれを十二分に活かす事を目的としていました。しかし、タカヤマ様は基本として「仕事で描く」事を念頭に置かれてきたので当然のように正確さ、説得力を重視されている。

　自分の路線に近い絵描き様を探す所から始めねばなと思いました。

　まあそんな感じで徐々に次の手を打ち始めております。

　ではまた次回。