イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「ネモ・サイト」とキャラデザ132

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■ネモ・サイト

 

 こんにちは。今回の一枚目は、久し振りに資料を全く使わず描いたもの。それだけにはっきりとクオリティが落ち込んでいます。全体的に、ディテールを追うだけで精一杯と言う感じが強く出ており、またそのディテールそのものも全く面白い形になっていない。結果画面内に見所と言える部分が全く無くなってしまい、何がしたいのか解らない絵になっていますね。

 今回の失敗は、資料を集めなかった事では無く、コンセプトを詰め切らないままなんとなくで描き出した点も大きく響いていそうです。

 

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■キャラデザ132

 こちらは資料を参考にある程度崩しを加えて詰めた物。やはりというか資料があったほうが圧倒的に良くなると言うのは相変らず言えるようです。

 

 とは言え、最近余りにも「流行」や「ウケ」を意識した絵になり過ぎていた点に思い至っており、正直自分の絵が好きになれない状況が続いていました。確かに「良い」モノは出来るものの、それが自分の描きたい物なのかどうか、本当に表現したい物なのかどうか、という点で長く悩んでいました。

 ここ数日実感した事として、「描きたいものを描く」と言う事がそれ自体一つの技術であり、高めて行く事も出来れば衰退もする。特に、描きたいものを出力すると言う過程を習慣づけていないと、瞬く間に衰えてしまう物であると言う事が解って来ました。

 そもそも自分が絵を描き続けている理由は、自分が生み出す物が先鋭的且将来的に価値を持つ物である、という一つの確信があったからです。その気持ちを抑えつけてただただウケる物、流行の物だけを生み出す、というのは、結局自分の気持ちを殺している事なのかなと思いました。

 

 そんなわけで、やはり資料はなるべく使わない方針に戻そうかと思います。この所の試行錯誤でツイッターの評価ははっきり下がったのですが、もうそれでもイイかな、と。気持ちを殺しながら描くよりは評価がつかなくても自由に描けるほうがずっといい。

 

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■経過製作一日目

 というわけで、自分の描きたいものを思いっきり描く事を思い出していくための一枚です。

 

 ではまた次回。

「百式令基」と「ストレイ・プッシー」とキャラデザ131

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百式令基

 

 こんにちは。今回は前回書いたように、資料とオリジナリティのすり合わせをしながら構想したものです。一枚目は資料から大体の構図を頂いて来つつ、デザインに関してはほぼ自分のオリジナルで固めてみたものになりました。大枠は悪くないと思うのですが、まずデザインの緻密さが足りないですね。その分構造的な弱さは然程ないのですが、主役の人物のデザインにほとんど見せ場がなく、もう少しパーツを線で分割してやるだけでも面白い物になったのではないかと言う所。

 

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■ストレイ・プッシー

 二枚目は、キャラのデザインもある程度資料を参照したうえで、細部にオリジナリティを付加してみた物です。こちらも悪くは無いと思うのですが、一枚目と同様情報量が足りず、全体的に間延びして見える感。顔を中心に見せたい部分は詰めてあるので然程悪くは見えないのですが、なんというか自分の描きたい物からはまた遠ざかって来ましたね。

 

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■キャラデザ131

 キャラデザのほうも、概ね資料を参考にしつつ、武器やポージングや衣装の細部などにオリジナリティを吹かしてみました。こちらは比較的纏まりが良く、評価としても大分高い物になりましたね。一枚目、二枚目とは評価に差がついた理由として、構図の解り易さが挙げられるでしょうか。単純な立ち絵であるだけに画面を「解釈」する必要がなく、その分デザインの良さがそのまま伝わった結果なのかなと。

 

 引き続き資料の使い方を模索して行こうと思います。

 ではまた次回。

「マペット・ナイト」とキャラデザ130と「紅皇石火」完成

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マペット・ナイト

 

 こんにちは。今回の一枚目も大枠を資料から貰って来たもの。新しい液タブに対する不慣れも大分解消され、また仕上がりがある程度安定するようになって来たなと思います。そろそろ次の展開を見越して行きたい所ですが、若干体力が足りなくなってきており、今回の一枚もキャラのみの簡素な出来となっていますね。

 

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■キャラデザ130

 今回でキャラデザが130に乗りました。こちらも大分綺麗に塗りを処理できており、過不足ない安定した出来と言えると思います。

 

 さて、資料を活用し始めたことで大きく伸びた訳ですが、そろそろ一旦資料を見ずに自力だけで描く方針に戻そうかなと思案しております。資料を使うのが悪いわけではないというのは解ったのですが、現状、前回や今回のようにほぼほぼ資料を丸写ししてしまう状況が続いており、このままでは資料を使い続けるにしても意義が薄いのではないかと。

 資料の使い方をもう少し工夫することを念頭に、やり方を色々試してみようと思います。

 

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■紅皇石火

 

 これはここで完成とします。今回は上に書いたような事情から、ほぼ資料を使わずオリジナルで構想してみましたが、それだけに大分特異な造型に頼らざるを得なくなったなと言う印象です。その中で人物は資料を基にデザインしたのですが、こちらはやはり安定していますね。

 どういう形で資料を運用して行けばいいのかという点がとりあえず当面の課題になりそうです。

 

 ではまた次回。