イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「天国街、裏町マネキネコ通り」

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■天国街、裏町マネキネコ通り

 こんにちは。今日の一枚は天国街シリーズ。今回は今まで以上に日常に振った表現とし、猫と戯れている天使、くらいのごくなんでもないシチュエーションから組み立てました。

 そのために始終コンセプトの置き方が迷子になっており、描画の際もよくわからない苦しさがあったのですが、出来上がってみるとそこそこまとまったものにはなったかなと。特に今回落ち影の描写を強化してみましたが、してみると簡単な背景とキャラであっても、落ち影の描写をある程度厳密になぞるだけで大分良いモノになるなという印象でした。

 反省点としてはまだ影の落ち方の理屈が良く呑み込めていない点。例えば人物の影が背後の壁面に落ちていますが、一方で隣の看板と材木の影は壁のほうには描写されていません。そういう細かな違和感をつぶす目を持つべきですね。

 

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■落書き

 

 さて、以前からツイッターをしていると度々トレンドに上がっている、「同人女の感情」(私のジャンルに「神」がいます)という漫画なのですが、かなり話題になっているので時折拾い読みしておりました。

 

twitter.com

 

 ツイッターで読者の反応を見ていると、深くハマり込んでいる人がかなりの数いる感じで、その中でも「解る! 私も同人やってた頃は○○が××で…」みたいな、自分の体験と照らしてみている人が圧倒的に多い印象でした。

 その感じで自分は、あまり好意的には見ていなかったのですが、このほど上のURLでシーズン1から真面目に読んでみたところ、普通にハマりました。

 

 今作品は、「綾城さん」という天才的な文章力を持つ二次創作界の「神」と、彼女に関わってしまった同人女さんたちの関係性をベースに物語が進行していきます。各話で主人公が異なるオムニバス形式のストーリーとなっております。

 自らの二次創作小説で圧倒的才覚を見せつける「綾城さん」に対し、同人女たちが嫉妬やら尊敬やら羨望やら、様々なクソデカ感情を抱いて、それぞれにその感情を消化できずに打ちのめされる、という筋立てが軸になっているのですが、まあ我々のように創作を一定の深度でやった人間からすると共感せずにはいられない。

 同人女さんたちの、自らの醜さと非力さに打ちのめされ、綾城さんへの薄暗い感情に悩んで転げまわる様が、どうしても他人事と思われない。

 

 ぶっちゃけネットでは賛否両論ある作品なのですが、一話一話はそんなに長くないのでよければ上のURLから読んでみてください。

 

 ではまた次回。