「剣客無双、乙」
■剣客無双、乙
こんにちは。今回の一枚は前回からの連作にあたります。ある程度ポージングとアングルで見せる形で構成し、構図やキャラデザとして前回の「剣客無双、甲」と対になるような形を意図しました。
今回も大分手堅く詰めた形の一枚となり、まあそれだけに堅調な出来ですね。この所割と活動的にバリバリと描いてきたので筆休め的な意味合いの大きい二枚でしたが、自分の原点を見直すくらいの意味としては良いモノになったかなと。また次回以降新しいシリーズを立ててやっていこうかなと思っております。
■落書き
さて、昨日は一日お絵描きをお休みとしまして、本屋に出かけて大人買いしてきた漫画を読みふけっていました。それでも今朝起きてきた感じ、疲労がさほど抜けていなかったので、やはり自分は相当まとまった時間連続して眠らないと回復が出来ないようです。
今日も起きてきてしまって仕方がないので、とりあえず先々のどこかで休眠を取るつもり。
尚、昨日買ってきて読んだ漫画の中に、「地獄楽」という漫画の完結巻がございました。こちらの漫画、ジャンプの少年漫画でありながら13巻という非常に読みやすい長さで完結しており、それでいてクオリティは非常に高い(打ち切りという形で終わったのではなく、しっかり完結させられている)為、大変おすすめでございます。
以下、ネタバレを交えつつあらすじなど。
――徳川が日本を統治してしばらくたった治世、名の知れた忍びの里「石隠れ衆」の筆頭として暗躍していた「画眉丸(がびまる)」は、その身を捕らえられ、死刑に処されようとしていた。
自らの命を惜しんだことなどない。しかしなぜか刑の執行の度に忍術を使って生きながらえてしまう。…彼は、知らず知らずのうちにこの世に「未練」を抱えているのだった。
そんな彼の心中を察したらしい、幕府の本庁から出向してきたという役人、「佐切(さぎり)」は、画眉丸にこんな提案を持ちかける。
「極楽に行き、不死の仙薬を見つけて持ち帰りなさい。さすればあなたの罪を赦し、その命助けましょう。そのあとどこへなりとも行けばよい」
こうして画眉丸とそのお目付け役となった佐切は、本土から程離れた場所に突如として表れた「極楽」に、死出の旅に出るのでした。
こうした大分面妖な筋書きから始まる物語なのですが、ストーリーは始終、画眉丸と同じく無罪放免を狙う罪人たちとの、文字通り殺し合いで進められていきます。しかし彼らが上陸した「極楽」は、異形の魔物や不可思議な景観といった明らかに常軌を逸したあれこれに満ち、佐切はいつしか画眉丸の目的にほだされて、彼と共に「生きて帰る」ことを画策し始めるのです。
まあ要するに、ジャンプにありがちな「バトル」と「友情」とその末の「命の尊さ」みたいなものを説く漫画なのですが、それぞれの要素の掘り下げが非常に丁寧かつ深く、またその際の描写やストーリーの流れも洗練されていて、漫画として非常に完成度の高い作品なのですよね。
楽に読める娯楽として成立していながら、ほどほどに読み応えのある話ともなっていて、非常におすすめです。おそらくAmazonなどの各媒体で一話の試し読みが出来ると思うので、気になった方はそちらからでもどうぞ。
ではまた次回。