イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「天国街」

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■天国街

 こんにちは。今日の一枚は前回の反省から、比較的構想を練り込んでから出力した物。「天使の暮らす街」くらいのコンセプトから膨らませました。

 構想としては面白かったように思いますし、「建物の影から天使が顔をのぞかせている」という構図を決めるところまでは上手く行っていたものの、全体的に大分バランスの悪い一枚となりました。最も大きく崩れている要因は、建物のあおり気味のアングルに対し天使のアングルが不十分である点ですが、建物の明度が低すぎて全体の色味が濁っている点、その中で天使の赤い差し色がキツく出てしまっている点、画面左奥からの光源が大分唐突に見える点など、複数の悪い点が見つかります。

 まあそれでも身内の評価は悪くなかったのですが。絵を評価で考えるのが馬鹿らしくなってきますね。

 

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■落書き

 

 さて、昨日のイラストに対し、夕橙様が「減点方式で見た時に特に減点する要素が見つからなかったことも高評価につながったのではないか」といったご意見をくださいました。なるほど。

 人が絵を見るときに、基本粗探しをしてそのうえで絵の評価を決める、というのは非常に納得できます。思えば私が絵を仕事にすることを辞めたのも、仕事で描く絵がひたすら減点式で評価されることに辟易したからですし。

 私には「職人」として他人からの粗探しにひたすら耐えるといった適正がないのでしょう。そういったところからもやはり、これ以上日本に基軸を置いて活動していくことに無理を感じますね。日本人は大体が初等教育時から減点式で評価されることで、自らも減点方式の考え方をするようになっていくので。

 

 この数日、自分の調子が上がっているのに周囲からの評価が相変わらずであるというギャップに大分疲れてきているのですが、まあ結局「評価」というものは絵に対する正しい尺度とはなりえないという結論に帰ってきますね。

 近いうちにもう少し海外勢にも絵を見て貰えるような工夫をしていきたいです。

 

 ではまた次回。