イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「天使浮遊回廊」

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■天使浮遊回廊

 こんにちは。今日の一枚は、最近あまりやっていなかった天使というコンセプトから膨らませたもの。階層都市の吹き抜けを行く人造天使、くらいの構想で描きました。

 画面を傾けたことで空中を漂う天使の浮遊感をよく表現できたと言え、また露出はさほど大きくないながらも身体の肉感をうまく描けたという事で少女絵としての魅力もかなり出たのではないかと思います。全体的に低彩度の画面の中で光輪と翼の鮮やかさがさし色として機能しており、エフェクトもうまい事ハマったという事で、今回も割かし過不足ない自信作と言える出来になったように思います。

 反省点をひねり出すとするならやはり背景ですね。細かいアウトラインの凹凸をつける事で平べったさは徐々に解消されてきているのですが、それでもやはり平面的に見えています。もう少し最適解を探してもがく必要がありそう。

 

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■落書き

 

 さて、昨日ぼんやりと絵を描きながらツイッターを見ながらで、これからの自分の絵に必要なものを考えておりました。

 私は今まで、人様の絵の良い所を抽出し、それを自分の絵に取り入れて足し算することで絵を作ってきましたが、そろそろ引き算、そして掛け算の意識で絵を作ることが必要なのではという気がして来ましたね。

 

 自分の絵の集めた武器たちの中から、最適な数だけ残してあとは捨てる。残った武器をひたすらに研ぐ。そうして自分にとって最適と思える武器たちをさらに「洗練させる」必要があるのかなと。

 そして、それら最適化した武器の魅力を足し算ではなく掛け算することで、より増幅させて出力する。

 

 大分抽象的な話なのでもう少し具体化すると、私の武器の最たるものとは「手数」なのだと思います。一般の絵描きの何倍もの速さと正確さで手が動くことから、とにかく手数で押し込む描き方をすることができる。

 加えて色の意識が高く、明暗を見抜く力も高い「目の良さ」。そして技法を体系化し言語化することのできる「脳の処理力」。自分の武器とは大体その三つでしょう。

 

 それらを磨き、掛け算するにあたってまず必要なのは、「目の解像度」を上げる、という事だと思います。正しい線、色、立体感を見抜く力ですね。これを上げることで、より正確なタッチを重ねることができることから修正の手間が減り、手数もさらに向上しますし、同様に目の良さ、脳の処理力も拡充することができると思われる。

 つまり、今私がすべき事とはひたすら数をこなす事。

 やはり模写やスケッチを強化していくことが重要であるようです。そうすることで、能力相互の向上も見えてきて、「掛け算」しての全体の向上が見込まれるかなと。

 

 大体することが見えてきたので、あとは実行していきたいですね。

 

 ではまた次回。