イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

キャラ作成手順その5とメイキングその2

 おはようございます。結局今週も木曜金曜と休養を取らず起きております。なんなんでしょう。一気に健常者っぽい生活に移行しております…良い事ではあるのですが、何かこの先落とし穴があるのではないかと思うと怖いですね。

 今回のご紹介は再びYouTubeから。

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 先日ちらっと触れました「マットペイント」の参考動画を探していて見つけたものになります。ご覧頂ければ分かるように、マットペイントとは写真を加工、変形させたものを組み合わせ、時に手を入れながら一枚の絵に仕上げて行く手法でございまして、今のコンセプトアートにおける「スピードペインティング」の大きな柱となっている手法に当ります。

 動画を見るととても簡単そうに感じてしまうのですが、事実これを仕上げるためには高度な空間、デッサン、また加工の知識と技術が必要になります。ここまで極端に写真のみで構成される場合以外にも、スピードペインティングでは写真をテクスチャとして使用する例もございます。

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 こちらがスピードペインティング。この動画ではどうやらテクスチャではなく素材ブラシで質感を表現されているようです。

 

 さて、今回は恒例になって参りました、キャラ作成手順第五弾です。毎回無駄が多いのでちょっとかっ飛ばして行きましょう。

 今回のキャラデザでは、基になった人様の作品がございました。こちら。

www.pixiv.net

 先日ご紹介した海外のイラストレーター「rabitteyes」様の作品です。

 そもそも、自分の絵に今一番必要なのは、リアリティだ、と考えてこの作品の模倣を選びました。リアリティに欠かせないのが陰影表現、いわゆるライティングになります。このイラストレーター様は、ライティングの技術がとにかくお高い。

 そんなわけで、モチーフ諸々含め真似して描いてみたのがこちら。

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 とりあえず習作扱いにしたのですけれど、これが思ったよりも友人達に好評でした。その友人の一人が「いろんな近未来の武器を持って戦いそうだね」と言ってくれたので、ではそういうキャラとして焼き直そうか、というのが今回のキャラデザの趣旨です。

・スタイリッシュ忍者。

・近未来風のボディスーツと武器。

・クールなハンサムボーイ。

 くらいのコンセプトで。今回は遊び半分だったので割とふざけております。そんなこんなで出来上がったのが下の子。

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 課題であったライティングに関して、一定の成果を上げられたんじゃないかなと思っております。スタンソードで相手を痺れさせたり、本気になると電気で発熱した刃で鉄をも切裂いたりするという設定。恐ろしい武器だ…!(やはりふざけているようです)

 なお、この子にはこちらのブログでもお世話になっているキサラギ様に、「カオス」という名前を付けて頂きました。混沌の世界から生まれた子、カオス。彼に待ち受ける運命はいかようなものなのでしょう。

 

 そんな感じでなかなか気に入ったので、もう一枚描いてみる事にしました。

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 ラフ。大体私のデザインするキャラクターというのは、二度描くのがめんどくさいやつらばかりなのですが、この子に関してはとても描き易かったです。優秀な子です。いつも通り大きめのブラシでざっくりラフを描いて、色を乗せます。この状態を「色ラフ」と呼ぶそうで、お仕事の際やはり色ラフを担当様にチェックして頂くこともあるようです。

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 塗り込み。今回、ライティングの研究をして分かったことは、塗りだけで明暗を全て表現するよりはオーバーレイなどで加工する際にある程度光や影を足すようにしたほうがスムーズ、ということです。これが出来るのがデジタルの特徴でもございますね。そんなわけで、後々光を足すことを前提に、ここでは黒を最大限に遣って塗り込んでいます。

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 反射の青を足したり、金属部に光沢を入れたりしています。こういった処理も加工でやってしまっても良いのですが、今まで研究してきた感じ、ある程度までは塗りの段階で仕上がりのイメージが出来ていたほうが賢明。加工はあくまでも明度や色の調整に遣うのが自分の場合無難なようです。

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 そして光と影をオーバーレイで足して加工し、完成です。

 

 全体的にまだ野暮ったい部分はあるものの、かなりイメージに近いイラストが仕上がるようになってきました。あとは、どれだけ受け入れてもらえるものを描くか。技術的な面ではもう少し描き込みの密度を上げたいかな。

 では、また次回お目に掛かります。