「機構銃士」
こんばんは。
■「機構銃士」
全体的に整えて完成と致しました。今回の目的はコントラストを思い切ってぐっと強くして見る事でしたが、その目的に関しては概ね試せたもののまだまだと言った所です。特にこう言ったサイバーパンク系のイラストではハイライトと陰影がどれだけ強い対照となっているかが重要であると思っていますが、それであれば今回もハイライトにもっと明るい色を使っても良かったなと。真っ白は避けるようにしているのですが、局所的であれば効果的であると言われていますし。
デザインやら大まかな造型に関してはそこそこ気に入っています。
■経過
これも整えて次回完成ですね。
■ラフ
■習作「蛮族の娘」
■今日の立ち絵
さて、今日は東京喰種:reという漫画の新刊発売日だったのですが、それを読んで感じたこと等少し。
そもそも東京喰種と言う漫画に出会ったのは、今の:re編になる前のあんていく編からで、今現在のアニメ化、そして大ヒットの前に手に取った作品でしたが瞬く間にハマりました。
――食物連鎖の頂点に君臨してきた人間を、餌として狩る生き物、喰種(グール)。彼らは人間社会に溶け込み、人に擬態して虎視眈々と我々の肉をむさぼる機会を狙っている。どこにでも居る大学生、金木研もまた彼らに目を付けられ、今まさに命の火が燃えつき彼らの腹に収まるだけの肉塊と化そうとしていた。
しかし、突然起きた鉄骨の落下事故。それにより死亡した喰種の臓器を移植された金木は、次第に彼自身が喰種の体へと近づこうとする。
というような物語です。人物がバタバタ死んでいくようなかなりエグイ話であり、おまけに人間の嫌な所をこれでもかというほどついてくるので読んでいてしんどいのですが、その深淵を覗かされるようなぽっかりとくらい闇が私のような現実に傷つき疲れた経験のある人間を暗く包んでくれる、そういうシーンが所々ある漫画になっております。
主人公、金木は喰種の体になった所から徐々に喰種の作る歪な社会に飲み込まれていくのですが、それでも彼が人間であろうとして必死でもがき続ける姿が本当に健気で眩しい。その金木が、今回の新刊でついに闇に堕ちました。傷付けない事で示してきた彼の矜持を自ら否定してしまった。悲しい話になってきました。
私たちは、生きているだけで誰かを踏みつけにせざるを得ない社会に生きています。それを自覚しながらも、生きる事を、殺す事を、踏みつける事を辞められない。ならば、私達にとってのプライド、矜持、そして生かす事とはなんなのか? そういった重いテーマを鋭く問うてきます。
残酷描写の多い漫画ですが、読んで損はしないとお約束出来ます。よろしければ一巻からでも手にとってみてほしいです。
そんな感じで、また次回。