イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「暗い森の仔」塗り込みとメイキングモドキ

 こんにちは。最近過ごしやすい日が続いておりますね。

 

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■塗り込み

 前回から若干全体を描き込み、明るい色を足しました。モンスターをグリーン系にしたことの理由の一つに、これくらい明るい色を乗せてエメラルドグリーンの爽やかな色を置きたいという点があります。人物の服の法もやや暗めのエメラルドグリーンにするつもり。

 ただ、ここにきてまた構造が思うように増えなくなって来ました。毎度の事ですが、ラフの時点で細かく描き込んでおいたほうが複雑なディテールを作り易いように思います。次回くらいのタイミングで、ざっくりと加筆して大幅にディテールを増やしてみようかなと思います。

 

 今回は、またメイキングモドキっぽいものを載せてみます。

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1.ラフ

 今回は、背景を入れた場合の人物とのコントラストと彩度のバランスを確かめてみる目的の一枚です。ざっくりラフを切ります。相変わらず大雑把ですね。

 

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2.色置き

 今回の配色の要点は、背景と人物の差別化にあります。そこで、背景を明るいグリーン系とし、人物には補色のレッドを下地に暗い色中心で纏めようと思いました。

 

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3.影置き

 ざっくりグレー~ブラックを置いて明暗の調子を作ります。ゴールドの金属部分には、濁り過ぎないように暗めのブラウンを。

 

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4.塗り込み

 ブラック中心に描き込んで下地を作って行きます。背景には距離感を出すために薄い色の蔦を加え、天辺に木漏れ日のようなエフェクトを加えています。髪は今回最も目立つ部分となるため、この時点で割かし丁寧にタッチを重ねます。ハイライト部分と影の部分を複数段重ねる事で、ウェーブがかった艶のある髪質を表現します。

 

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5.ハイライト

 全体に塗り込みを進め、ハイライトにホワイトを置きます。

 

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5.完成「新緑の槌」

 全体に粗を馴染ませ、最後に環境光のグリーンをオーバーレイで全体に掛けて完成です。

 

 今日は最後に、ちょっと気に成った他ブログの記事をご紹介します。

ameblo.jp

 短いのですが大変興味深い内容でした。筆者様の仰るように、自分も考え方の大部分が加点主義であるためにこの国ではとても生き辛い。こういった主義志向の違いによる弊害やすれ違いというものが、インターネットが生活の主流になってきた現代特に顕著にみられるようになってきたと感じるのですが、その際考え方の違う相手を非難したり攻撃するタイプの人が日本人の多くを占めるのがまた自分にとって頭の痛い話になっています。

 これはこの記事に直接関係ない話ですが、私はもう少し他人に無関心なくらいが良いのかなと思えてきました。せめて周囲の人達くらいは加護出来るような人間に成りたいと思ってきましたが、加護対象が加護を必要としているとは限らず、またこちらに好意を持っている保証もないわけです。なんだかそういうすれ違いにもう疲れた。

 自分にとって今一番必要なのは、金でも時間でも無く、自分を肯定し伸ばしてくれる環境です。ひたすら矛盾やぼろを突いては減点してくる人達を相手に武者修行するのではなく、自分を肯定してプラス思考で居させてくれる人達と関わって自分自身に対して肯定的に己を伸ばして行きたい。弱いとか繊細過ぎるとか、そういう非難を昔からよく受けて来ましたし反論は出来ないのですが、自分をそうなるように育てたのはほかでもない非難してはへこませてくるその方々であったわけで、そう言う意味でも加点主義は自分を追い詰めては自殺して行く人々が後を絶たない日本を救うのではないかと思ったりします。

 

 では、今回はこの辺りで。また次回。