イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

休養6/7日目

おはようございます。もう残り少なくなって来た休養日六日目です。

 

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■過去絵1

 

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■過去絵2

 

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■過去絵3

 

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■過去絵4

 

 今回の四枚は、2014年に作成したものになります。この頃、鬱積した感情と行き詰った絵の上達をどうにか流すために、水彩塗りから厚塗りへと転向しています。故に、一気にマットな塗りの雰囲気になっていますね。

 

 結果として、この頃二社様のPBWのイラストレーター試験に合格し、少しずつ評価されはじめ、ようやく鬱屈した毎日から抜け出せ始めています。ただ、同時に絵にのめり込むあまり生活が乱れ始め、今の定期的に寝込む状態が形成されました。

 その分絵には再び熱量が甦り始めているものの、どこか気のふれたような異常性がちらつくようになってきました。「ストイック」だと言われ始めたのもこの頃からですね。

 

 たぶん、どこかで超えてはいけない線を一本ぶっちぎってしまったのかなと思います。もしかすると上手い絵描き様と言うのは大抵そういうものかもしれないのですが…。

 

 さて、昨日も二枚描きまして、まあまあ体力も戻り始めているのを確認したものの、最終的な答えにはたどり着けませんでした。とはいえ意義のある休養だったと思いますし、答え自体はこれから探して行けば良いかなと。

 尚、この所、非常に懇意にしていた方に対し失礼な言動を取ってしまい、結果怒らせるという事態を頻繁に招いており、何か自分の気が緩んでいるのを感じています。自分の事が上手く行っているのを良い事に、周囲を顧みなくなって来たと言うか。

 結局、これまで私が人に親切にして貰えたり優しい言葉を掛けて頂けたのは、ひとえに自分が彼らに誠実に対峙して来たからだと思いますし、今一度その精神を取り戻したい所。ちょっと頭を冷やさないとなと思っております。

 ではまた次回。

休養5/7日目

こんばんは。後半戦に突入の休養日です。

 

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■過去絵1

 

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■過去絵2

 

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■過去絵3

 

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■過去絵4

 

 これらは、2013年後期のイラストたちになります。前回載せた物の時期に、筆致の残ったイラストを目指し始めていたのですが、この頃アドバイスを仰いでいた人より「筆致が残っていると商品にならない」的な助言を頂きまして、ぼかしなども使って必死に整えるようになりました。おかげで全体にぼんやりした絵が多いのですが…。

 

 ぶっちゃけ、この頃は自分の絵描き時代の中でも特に暗黒期に当り、描いても描いてもダメ出しばかりされて褒められない、絵を仕事にしたいのに営業も上手く行かない、周囲には「もっと大衆に迎合した絵を描け」といった趣旨のことを繰り返し言われる、という状態でした。

 もしこの頃を経ていなければ、私の絵はもっと違った変化の仕方をしていたでしょうし、何より大変苦しい時期だったので、正直なところを言えばアドバイスをして来た数々の人達を恨む気持ちもまだ残っています。

 

 ただ、今、結果より経過が大事である、という事を前提に観れば、当時頻繁に死にたくなったことにも何か意味があるのでしょう。とは言え現在アドバイスや助言に過剰に拒絶反応を示してしまうのも、この頃のトラウマが原因ですし、やはり絵を見ても小手先で描いていて熱量が感じられなくなって来たなという気がしますね。

 

 

 さて、昨日自分の気持ちを探りながら描いてみた所、どうやら実力以上の事をしようとしてしまうのは、私の中にまだ「評価されたい」「凄いね、頑張ってるねと言われたい」という承認欲求が残っているからで在るらしいことを悟りました。

 手っ取り早い解決法としては、その承認欲求を満たしてやると言う事になるのでしょうけれど、それでは根本解決にならない気がする。そもそも、自分のプライドの高さから考えて、実力以外を評価されても承認欲求は満たされない気がする。

 どこかで、自分の価値を自分で決めてしまえるくらいの強さを手に入れる必要がある気が致します。

 

 尚、昨日は勢いのまま三枚仕上げてしまったのですが、やはり神経が相当尖るなという印象でした。やはり、基本二枚、という体勢がこれからは無難かもしれません。

 今日も一、二枚ほど描きつつ、色々考えてみたいと思います。

 ではまた次回。

休養4/7日目

おはようございます。七日予定の休養も折り返し地点です。

 

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■過去絵1

 

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■過去絵2

 

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■過去絵3

 

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■過去絵4

 

 今回の過去絵は2013年の物。ここまで来ると大分「表現」というもののやり方が解って来ている感がありますね。構図をしっかり決めて描いている所などは現在より評価できそうです。

 この頃から、筆致の残った表現と言う物に憧れはじめていたらしく、疎密を活かした絵作りに取り組み始めているのが伺えますね。デザインにも拘りや密度が出始め、徐々に現在の形に錬成されて行っている様です。

 

 さて、昨日も予定通り二枚描き、まだ昼頃であったのですがそこで筆を留めました。ただ、それでも疲れが溜まって来ていたらしく、夕方ごろころっと寝てしまいそのまま今朝五時まで爆睡。

 やはりというか、絵を描くと言う行為にかなりエネルギーを持って行かれているんだなと再認識しました。

 

 尚、努めて肩の力を抜いて描くようにしているものの、現在も絵を描いているとどこか圧迫感や焦燥感を感じる所があり、やはりまだクリアすべき問題が残っているのを感じます。まずはこの圧迫感、焦燥感の正体を明らかにしなければ。

 平たく言えばそれらは、結局まだ自分が「実力以上」の事をしようとしている証拠かと思うのですが、ではなぜ実力以上を出そうとしてしまうのか、その状態から逃れるためにはどうすれば良いのか、というところまで解らないと意味が無い。そして、解った時点でそれを実践するところまでが今回の休養です。

 今日の作業中に、それとなく自分の心理を探ってみるつもりでおります。

 

 

 さて、昨日空いた時間に本屋に出向いたところ、「バイオーグトリニティ」の完結巻が出ておりました。というわけで、久し振りに漫画のご紹介など、と思います。

 

 とはいえ、この漫画は説明が非常に難しい。導入は、友人と恋人関係にある少女に恋をしてしまった少年が、うじうじと悩む、というなんとも甘酸っぱい展開から始まるのですが、ページをめくっていると普通の現代社会に「異物」が入り込んでいるのがちょこちょこ目に入る。

 街を闊歩する奇妙な姿の巨人。クローン斉藤と呼ばれるクローン警察官。川には当たり前のように主と思われる生き物がその巨大な姿をさらしている。それなのに、人々は皆、それらを日常として受け入れている。

 そして、その異物の正体が徐々に明らかにされていきます。

 

 この世界では、手に”穴”が開く人間が年を経るごとに増えている。”穴”が開いた人間は、そこに何かを吸い込む事でその何かと融合し、そのものの特質や形態を得た、いわば改造人間となる。

 先程の巨人や川の主も、”何か”と融合して体が変質してしまった”穴”空き、通称「バグラー」だと言うのです。

 

 主人公の少年もまた「バグラー」になり、なにを吸い込もうか迷い始めます。そんな時、思い人と付き合っている友人が、道を踏み外したバグラー、「バイオーグ」のハンターで在った事が知らされる…。

 

 正直、ここまで読んだ時点で訳が分からん、と感じたと思います。私もです。前半は、作画の大暮維新先生の気合いが空回りし過ぎて非常に凝った作画が見辛く、設定もほとんど説明されないまま進行するので読者は置いてきぼりになります。

 ただ、そのハンターの友人が裏切りによって死亡し、それを悔やんだ主人公が死に掛けの友人を吸い込んで融合し、自分の中で生かし続けることを選んだ所から物語は急速に展開して行きます。

 バイオーグの中でも、バグラーを吸い込んだバイオーグは、つまりは穴の数が増える事になり、その要領で無尽蔵に命を吸収し続ける事が出来る様になる。そうしてほぼ不死になった「ウラノス」という巨大な悪と、彼に傅いたバイオーグ、「21星」達。徐々に話は彼らとの戦いの物語へと移ろって行きます。

 

 無限の「命」を持つものをどうやって倒すのか? そもそもなぜバグラーが存在するのか。ハンターの意義とは何なのか。それらが濃密な設定と、大暮維新先生の圧倒的な画力で描かれ、最後は本当に気持ちのいいラストを迎えます。

 何かを訴えかけてくるような話では正直無いですし、エンターテイメントとしてもやや読み辛い漫画ですが、間違いなく面白い、次世代型の漫画だと思います。十四巻で完結しているので、気になった方は是非。

 

 ではまた次回。