イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「機械都市の地下道」とメイキング

f:id:yamadauta:20171015035852j:plain■機械都市の地下道

 

 おはようございます。今回も一枚絵と製作過程です。

 

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1.大ラフ

 今回もある絵描き様のイラストから構図の着想を、ピンタレストで見つけたイラストからキャラデザインをある程度頂いています。この時点で、右下のオレンジの部分を発光箇所とする事に決めていたため、そこを光源として進めていくべきだったのですが、この時点で間違えていますね。

 

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2.詳細ラフ

 今回は地下道というテーマが決まっていたにも関わらず、やはりライティングを屋外のムードにしてしまいました。最近ある程度完成度が安定してきたのは良いのですが、それゆえに慣れ過ぎて作業がルーティンに成り過ぎているように思います。

 

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3.塗り込み

 人物とアンドロイド犬は大体仕上がった状態です。

 

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4.仕上げ

 背景が簡素に成り過ぎている事に気付いたので、ある程度ディテールを足しています。また、人物の右腕が短く見えすぎて居る事に気付いたので、ある程度修正致しました。

 

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5.完成

 加工して完成です。今回かなり大きく色を弄り、発光レイヤー等も使って派手な演出を試みてみました。

 

 総評としては、とにかく「慣れ」が先行して来て、作画ペースは上がっているものの細かい矛盾点が絵に増えてきた点がとりあえず問題ですね。人物の顔やプロポーションなどもだいぶ安定してきたのですが、まだ完全に構造を理解するには至っておりませんし。

 反面、派手な演出を多々取り入れた為か評価としてはかなり伸びまして、やはり見た目のケレン味がウケを狙う上では大事なのだなと。ここら辺、私特有のジレンマですね。技術を高める一方で、そのせいで纏わりついてしまう余計なプライドは捨てなくてはならない。

 

 さて、昨日書いた件ですが、間接的にではあるにせよやはりボロクソに言われました。その内容も、思った通り大体過去何度も言われた覚えのあるものでしたね。で、それはなんとか我慢して飲み込んだのですが、そのあと相手とやり取りする中で若干いざこざが起きまして。恐らくお互いに相手に対して苛々し始めていたためのすれ違いだと思うのですが、結果としてフォローを外させて頂く事になりました。

 詳細を書くと完全に陰口になってしまうので割愛しますが、今回は私が相手の事を信用し、理解して頂く事を期待したために起きた事態であったかなと。とても人懐こい様子で接して下さっていたので、気を許し過ぎました。その中で互いに一線を越えてしまったものと思っています。

 

 そんなわけで、今朝もずいぶん酷い気分なのですが、仕方がないですね。この所ずっと雨天だったり、急に寒くなったことなども関係しているのでしょう。あまり神経質にならないようにしたいものです。

 

 

 尚、冗長ですが、昨日その相手と別離した直後に読んだ、フォロワー様の漫画に少し元気を頂いたので、こちらにもご紹介として載せてみます。

 

twitter.com

 

 暴力描写があるのでその点だけ気を付けて頂きたいのですが、不条理な世界や、見えたと思ったら消えてしまう希望。その中で貪欲に足掻き続ける人のサガなどが力強いタッチで、でも丁寧に描かれており、素晴らしい出来だと感じました。よろしければ読んでみてください。

 ではまた次回。

落書きキャラデザ続章2

 おはようございます。新しいキャラデザシリーズ二回目です。

 

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■3.紫斬

 

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■4.橙賢

 

 今回の二枚は、やや色がクドく出る状態となりました。これを描いた頃から疲れが出始めており、筆致がやや粗く成り始めています。良く無いなと。現在先行して八体目を描いているのですが、ここらでしっかりして持ち直して行きたい所です。

 尚、評価としては、紫斬はいまいち、橙賢は割と高い評価を頂きました。紫斬はとにかく顔の造型がまずかったのかなと。体も含め、繊細な線が無いに等しく、大味な印象を与えたのだと思っています。橙賢が好評だった理由は概ねその逆かなと。繊細なタッチが要所に入っており、完成度が高く見えたものと思われます。

 総評としては、とにかくもっとディテールを盛って行かないといけないな、という感じですね。概ねプロポーションや表情、質感などは安定してきているので、次はやはりゲームで使えるような実践的なデザインが必要になるなと。

 

 さて、昨日はツイッターで、複数の方にRTコメントで絵を褒めて頂きました。とても嬉しかったのですが、同時にプレッシャーも大きく成り、企画の件も併せて割と追い詰められてきた感じ。

 そして今朝は、ツイッターを開くと、例の「デッサンを習ったほうが」と勧めてきた方より再びDMが入っており、「企業の花形イラストレーターさんに絵を見て頂いた時、唄さんの絵にも一言言及されていたのですが、聴きますか?」という内容。

 ぶっちゃけデッサンを勧められた時それを丁寧にお断りし、その後非礼を詫びる内容のDMを送った件もあって完全にマウントを取られており、断れない状況です。そもそも弱点は大体自分で認識しているので、なにを言われるか想像がついているのですが…。

 

 そんなわけで朝から悶々としており、落ち着かない状態。確実に酷評されるのが解ってますしね。まあ、あちこちで散発的に愚痴を吐きつつ何とか乗り切ります。

 ではまた次回。

「闇と闇の遊戯」とメイキング

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■闇と闇の遊戯

 

 おはようございます。今回ももはや長期と言えなくなって来た製作とメイキングです。

 

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1.大ラフ

 邪神に立ち向かう暗黒剣士、的なイメージです。今回も割と使い古した感じの構図になりました。構図に関してももっと勉強が必要ですね。なお、今回も二体の大体のデザインには原案となるイラストが存在します。

 

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2.詳細ラフ

 今回も屋外のイメージでライティングを作っています。この辺り、最近ルーティン化して来てあまり良く無いですね。ライティングのパターンの幅ももっと広げていかないとなと。

 

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3.塗り込み

 整えつつ成形しています。構造的に不自然な所を直したり、バランスを微調整したり。この時点で邪神がかなりダサく成ってしまい、やはり自分には独力でデザインを作って行く能力が欠けているなと思い知りました。

 

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4.仕上げ

 今回は邪神は極あっさりとした塗り込みに留め、距離感を出そうとしています。一方で人物のほうは割とガッチリ塗り込んでいますね。背景を弄り、邪神の巨大さの演出として雲を足しました。

 

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5.完成

 いつも通り色を弄り、エフェクトを加えて完成です。

 

 今回は、とにかく邪神の仕上がりが今一つだったのが目につきました。初期のシルエットの段階では悪く無いなと思ったので、やはり自分で決めた細部に関して不整合性が出たのでしょう。クリーチャーらしい気持ち悪さはある程度演出出来たかなと思うのですが。

 尚、評価としては割かし上々の結果でした。やはり分かり易い題材が好まれる傾向が在るのと、こういった王道を行く表現がウケたのでしょうね。

 先日、評価に関してはあまり気にしない様にしたいと書きましたが、やはり「商人」タイプの絵描きとしては、逆にがつがつ評価に拘って行くくらいが良いのかなと思います。もちろん自己満足等も織り交ぜつつ。

 

 さて、昨日はまた愚痴を吐いてしまいすみませんでした。あれから自分で読み返して「これはどうなのか」と思ったので消してしまったのですが、ご覧になって気分を害された方がいらしたら申し訳ないです。

 どうもこの所やけに余裕を失くしている気がします。企画の打ち合わせで毎日何時間もチャットしている状況や、頼まれて長編小説をある程度読んでおかなければならなくなった件など、今回の企画に際してタスクが一気に増えたために、絵を描いたり息を吐く時間などが削られている現状があります。正直、しんどいです。

 ただ、この企画を成功させることが自分を成長させる一因になる可能性が高いので、なんとか頑張りたい所。期待して頂いている分は裏切りたくないですし。

 そんな感じで、また次回。