イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「邪竜と贄嫁」といつものメイキングもどき

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■邪竜と贄嫁

 

 おはようございます。今回の一枚は恒例の長期製作。いつも通り適当な解説を付けつつ経過を載せてみます。

 

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1.ラフ

 この所の連作で粗方描きたいものも尽きて来たので、今回は有り合わせで「邪竜と心を通わせる少女」的なよくある題材を選択しました。今思うと余りにも構成にひねりが無さ過ぎたかもしれないですね。

 

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2.詳細ラフ

 いつも通りライトとシャドウを入れ、ついでに邪竜をある程度成形しています。余りにも画面に動きがないなと感じたので、右下に竜の腕に当たるパーツを、背後に尻尾に当るパーツを付け加え、構図のシルエットに変化を出しています。

 

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3.塗り込み

 拡大して詰めて行きます。邪竜は良い感じに醜悪な見た目になった気がしますね。反面、少女のほうが余りにもシンプルなデザインになってしまいましたが…。

 

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4.仕上げ

 更に細かくディテールを作ります。少女の意匠のデザインも若干変えて、赤を加えアイキャッチとしてみました。手前の樹が距離感に比して薄い気がしたので濃く塗り込み、背景の木々も過密感を上げるために若干タッチを入れています。

 

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6.完成

 色を弄って完成です。

 

 今回、人様にご指摘頂いた点として、一番鮮やかなのが左上の意味のない空間になっている、赤みを差すなら竜と少女の手が接している部分が良かったのではないか、というものがあります。なるほどですね。他に気になる点はと言えば、やはり少女のデザインが適当過ぎて、「贄嫁」という趣旨が伝わり辛く成っている所でしょうか。民族衣装や花嫁衣装などにしてやるとよりストーリー性がでたのかなと

 

 さて、余りにも疲労が蓄積しているようだったので、昨日は一日寝たり起きたりを繰り返しながら休養に充てました。そもそも前回の休養から約一週間経過していましたし。

 本来、三、四日纏めて休みを取りたい所ではあるのですが、なぜか現在そうする気になれません。今回の休み中も緩やかに耐久力は下降しており、けして予断を許せる状況では無いハズなのですが…この所の生活リズムが根付き掛けているのでしょうか。

 いずれにしても、恐らく数日後か数週間後には体力が尽きて休まざるを得なくなるでしょうね。

 ではまた次回。

「守護兵と孤児」と「タッグ・スチールΘ」

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■守護兵と孤児

 

 こんにちは。今日の一枚目はコンセプトありきのもの。個人的には守護兵の造型や孤児の衣装、塗り込みなどに納得がいかないまま、集中力が切れて完成としてしまったのですが、ツイッターでの評価は比較的高かったです。やはり分かり易いものが好まれる傾向にありますね。

 

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■タッグ・スチールΘ

 恒例の異形+人型アンドロイドコンビの立ち絵シリーズ。こちらも造型的、塗り込み的に納得がいく所まで詰められず、結果評価としてもはっきりと落ち込みました。

 

 どうも、この所益々疲れが蓄積してきているらしく、朝起きて作業を始めるものの眠気で何度も作業を中断し仮眠を取らざるをえない、という状況が続いており、一枚に対する筆力も下がり続けています。加えてメカの造型に対する理解度も頭打ちとなり、なかなか次のステップに進めない。

 このままでは良くない、と思い、一旦メカの練習を一枚絵から一体ずつの立ち絵に切り替えました。次回以降そちらを載せて行けると良いなと言う見通し。

 

 さて、先程も述べたように、この所疲れに依る眠気が酷いです。一時間作業すると一時間から二時間の睡眠を必要とする、というような有様で、そろそろ本気でいったん休まなければいけないなと。どうしても朝目が覚めると「絵を描かねば」と思ってしまうのですが…。

 

 そんな折、友人がリーフレット第五弾を企画しているとの事で、また挿絵を頼まれそうです。私が「絵本の挿絵は描けません」と言って押し切った所「絵本は諦めた」だそうで。正直、そろそろ抑えようもないところまで彼に言いたい事が溜まって来ているのですが、本人が非常に打たれ弱い人柄であり、以前私がキレて説教をした折、二週間ほど落ち込みっぱなしで病院に顔を見せなかった事があり、それを思うとなかなか言い出せません。

 今回も「ちゃんと俺も意見言うから」「良いものにしよう」などとメールの文面に記載されており、私が怒った内容を彼なりに気に病んでいるようです。こういった事実からも分かるように、けして悪い人では無いのですが…。

 とりあえずまた次回。

「終末の使徒」いつも通りメイキングもどき

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■終末の使徒

 

 おはようございます。今日の一枚も長期製作。今回も何の役にも立たないであろう解説を付けつつ経過を晒してみます。

 

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1.ラフ

 今回は、巨大な夕陽をバックに異形とアンドロイドが対敵している、というようなコンセプトで行くことにしました。当然色つきの逆光になるため、当初から難しいライティングになる事が予想される。あと、この時点で夕陽の明度が大分低い感じでしたが、あまりにギラギラし過ぎると今回の意図を損ねるかと思ったためほぼこのまま行くことにしました。

 

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2.詳細ラフ

 ここで概ね明度や色相に関しては決めてしまっています。手前の異形の硬質な皮膚感を出すために、いつもより無計画にランダム性を重視して色を重ねました。

 

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3.塗り込み

 曖昧だった形をはっきりさせていきます。今回も距離感が重要になる構成であった為、特に手前に位置する異形には黒に近い色を多く用い、且奥側に当るアンドロイドも逆光になると言う事で背景に埋没し過ぎない明度になるよう意識しました。

 

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4.仕上げ

 粗かった部分などを適当に直し、アンドロイドの形を詰めます。この時点で、やはり夕陽の明度はかなり高くしても大丈夫だったのではなどと思いましたが、ここからライティングを組み直すのが手間に感じたので妥協。

 

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5.完成

 いつも通りレイヤースタイルで色味を弄って完成です。

 

 今回の反省としては、先程も触れたように夕陽の明度が低く、一目夕陽に見えなくなってしまった点と、ライティングが複雑であったせいか臨場感に不自然さがある点ですね。

 

 さて、毎度お名前を出してしまい申し訳ないのですが、昨日の記事に対し夕橙様に、作家性の是非は目指す方向性によってかなり変わってくるから慎重に決めるべき、と再度忠告頂きました。とりあえずこの話は今性急に決めてしまうのでなく、少なくともあと数年、出来れば一生が終わる前くらいに結論が出ればそれで良いかなくらいに思っています。

 イラストレーターが晩年画家に転向するというような話はよくある様ですし、まあまだまだ人生長いでしょうしね。

 

 さて、話は変わりますが、この所益々疲労が堆積する状況に成って来ており、作業中も眠気が襲ってきてどうしても集中力が散漫になるような事も増えて来ました。気候の変動なども理由に在るのでしょうけれど、やはりそろそろ限界が近いのでしょうか。

 今日で活動十九日目になりますし、あまり無理はせず対処しようと思っております。

 ではまた次回。