「神人形師」とメイキング
■神人形師
おはようございます。定期の製作とメイキングです。
1.大ラフ
とりあえず今回で、自主制作として資料を使って描いたものは最後に成ります。傀儡の神を操る黒魔術系の少女、というコンセプトでした。どちらのキャラもある程度ピンタレストの資料を参照しています。
2.詳細ラフ
今回も、デザインは複数の資料から統合して進めて行きました。コンセプトが明快で在った分迷いもなく、割と早く作業が進んだ気が致します。
3.塗り込み
地面から立ち上る瘴気のようなエフェクトを足し、徐々に整えています。
4.仕上げ
ディテールが足りなかったのである程度盛り、更に整えます。とりあえず胸が在る事を示唆して少女で在る事を最低限説明してみたのですが、どうしても少年に見える感じですね。性別は別にどちらでも良かったと思っていますが、もう少し説明を加えても良かったかも知れません。
5.完成
加工して完成です。
今回の一枚は、比較的順調に評価が伸びたことと、次の製作に手間取っている間にまたちょこちょこ評が入ったので、比較的高めの評価となりました。ただ、なんというか今一つ突き抜けなさというか、造型的、色彩的な甘さ、方向性の中途半端さなどがあり、生き生きとしていない印象です。
昨日、あれからツイッターで絵に関して評価が入らない件を愚痴ってしまい、そのことで少しびっぐさきと話したのですが、私が「絵を仕事にするためのアドバイス」と言う名目でどんな罵詈雑言にも耐え続けたこと、そのとき好きな物や好きな絵を全て否定されたために、自分が何を描きたいのかも忘れ、評価を得るためだけに絵を描いてきたことなどを説明しました。すると、
「敢えて持論を説明すると、評価される絵の本質は綺麗、セクシー、かっこいい、かわいい等の魅力であり、唄さんは今まで資料を見て描く事で人の魅力を借りている状態だった。その為に僕にはどこか、唄さんの絵が空虚に見えていた。或いはそれが魅力だったかもしれないけれど。これからオリジナリティを突き詰めるにあたっては、唄さん本来の魅力で絵を描く必要がある。何にしても、最後に決めるのは自分」
というような事を言われました。
正直な所を言えば、もう自分がどこに進めばいいのか自分でも判断できず、その判断を人のアドバイスや評価の傾向にゆだねると言うやり方で自分を守ってきた経緯があります。ただ、先日昔の絵を多数の方に認めて頂けたことは純粋に嬉しかった。出来ればこのままの方向を走り続けたい。そして、いつか楽しく自由に絵を描いていた自分を取り戻したい。
また、前回の記事に対して夕橙様にも、「主流とされる表現とは違った個性を確立するためには、短期的な評価より”その先”に確信を持つ事が必要」というようなアドバイスを頂いたので、今後はしばらく評価の事は極力忘れ、とにかく将来的に何をしたいのかを軸に考えて行こうと思いました。
さて、今日は一応ブロソンブログの更新予定日だったのですが、色々な事情で資料が整わず、更新は明日以降になりそうな見通しです。
ではまた次回。