山田唄のイラストブログ

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「タッグ・スチールβ」と「蛇頭刃狼」と、作家性と職人性の話

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■タッグ・スチールβ

 

 おはようございます。今回も二枚、どちらもメカ絵です。一枚目は、なんとか構成で変化を出そうとして見た物。

 人型と異形のアンドロイドが構えている剣がクロスに交わる、というような演出をやりたかったのですが、どうも中途半端になった印象です。メカの成形技術としては徐々にですが向上が見られるものの、やはりまだまだ野暮ったく、素人の描いたものに見える感じ。

 なお、今回黄色でハイライトを塗るのを忘れていたため、全体を通して色相に変化のない一枚になってしまいました。こうした演出としては「無し」ではないものの、やはりもう少し色相に幅が欲しかった所ですね。

 

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蛇頭刃狼

 二枚目も構成と、あとガス壱様のデザインした頭部がパイプ状に成っているメカから着想を得て変化を出そうとした一枚です。総体的な評価は今一つであったものの、身内からはそこそこご好評頂けましたね。自分で見ると、駆動部が実際にどう動くかの意識がまだ全然成っておらず、先は長いなと言う感じ。

 

 さて、先日からぼやき続けている「自分の絵には作家性が足りないのでは」という悩みに対し、文中でお名前をお借りした夕橙様から回答を頂きました。世の中には技術を売る職人タイプと「自分の絵」で評価を得る作家タイプがおり、どちらが正しいとは言えないのでは、というような内容。

 特に、

>山田様は「自分の絵」を評価していただく事が目的としてあり、その手段として「技術」にこだわっているように見受けられます。「目的」という角度で考えると、山田様も自分と同じく「職人」よりは「作家」タイプの絵描きなのではないかと。

>これは自分の印象による分析にすぎませんが、絵描きとして目指すあり方を明確にする事が方向性を定める一助になるのではないかと思います。

 という部分が自分には刺さりました。

 

 ずっと自分は技術派の職人タイプの絵描きだと思ってきましたが、この所の自分の活動傾向を考えると、確かに黙々と求められた絵柄やモチーフを何でもこなすような職人タイプとは言い難い。明らかに自分は、「自分の絵」で認められたいと思っている。

 しかし一方で、夕橙様からご指摘頂いたように「技術」に拘る側面も確実に有しており、その点で乖離が起こっているのかもしれない…と感じました。

 

 元々自分は、「自分の世界」を表現したくて絵の道に入ったのですが、その過程で複数の同業者より「山田さんの今の絵は、綺麗にリアルに描く事に飽きて個性に走り始めた晩年の絵描きの絵に見える」「いつも山田さんの世界全開と言う感じだけれど、それは現場では扱い辛いと思われると思う」等と言ったお言葉を頂き、当時師事していたデッサン教室の講師にも「お前はアーティストではなく技術者に成れ」というお言葉を頂いた事もあり、徐々に技術を主眼に据えるよう矯正されていった経緯があります。

 それが今日の自分を形成したのかなと。

 

 正直今、自分がどうしたいのか、何を主眼に据えて行けばいいのか分からなくなっています。現実的な話をすれば、自分はある程度のものは求められれば描ける。でも、本当に求めているのは自分の作家性だと気付いた。

 しばらく自分の在り方を模索する必要があるなと感じます。

 ではまた次回。