イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「人面鳥」と「巨人と巫女」

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■「人面鳥」

 

 こんにちは。また四日ほどお休みを頂いておりました。

 今回の一枚目はリメイク。

 

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■リメイク元(2012年作)

 今回のリメイクは正直ただ直してみただけのものになってしまい、全体的に意義が薄かったように思います。当時の技術的問題はともかく、リメイク元のほうが少女及び人面鳥のキャラが掴み易く、また加工に頼っているとは言えやはり当時のほうが情報量が大きいです。また、リメイク後のほうは画面下部が間延びしてしまいました。

 描き易さを重視してアングルを多少変更したのですが、元のまま俯瞰気味の構図にしたほうが良かったように思います。

 

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■「巨人と巫女」

 二枚目は新作。こちらもなんというかただ描いてみたに近い、挑んだ部分が少ないイラストです。アオリで巫女と巨人の大きさを対比させるような狙いがありましたが、毎度のようにアイレベルが曖昧になってしまったせいか効果が薄く見えます。青で全体を纏める狙いは良かったと思うのですが、もう一歩踏み込んだ何かが欲しかったですね。

 

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■キャラデザイン落書き「灼閃」

 先日載せた過去のキャラデザインシリーズに則り、しばらくフリースタイルでモンスターと人物のデザインシリーズをやってみようかなと思っております。どこまで続けられるか分かりませんが、とにかく足掻いてみないと何も分からないと思うので。

 

 さて、今回の休みの間に、友人が先日から勧めてくれていた「ベルセルク」(漫画)をBox買いして読みふけっておりました。巻数が多かったことと、あまりに重い話であるという前評判から腰が引けていたのですが、読んでみるとやはり面白い、惹き込まれる。

 こういった作品に触れる度思うのは、自分もこう言ったものを作る人達と並び称されるほどの絵描きになりたかったなと言う事です。現実的にもう厳しい年齢に来ているのですが、何か自分が生きてきた爪痕みたいなものを残したいと思うのは相変わらず。ベルセルク作中に、「男は夢を追いかけてしまう生き物だ」みたいなモノローグがありますが、男に限らずでしょうけれど事実ですね。

 押しつぶされそうな厳しい現実を生きて行くためにはそれ相応の希望が必用で、私などはそれを「名を上げる」という夢に託しているのでしょう。たとえ蜃気楼と解っていても追わずにはいられない。確率や出来る出来ないの問題でなく、そうやって生きるしかない人間なのだと思います。

 久し振りに青臭い台詞を吐きつつ、また次回。