イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

習作とユニットこぼれ話

 おはようございます。昨日、ペンタブが修理から帰って参りました。

 ワコムのサポートセンターの体質上、発送や修理状況の連絡などが無い為、六日間かなりじりじりしながら待つことになってしまったのですが、結果として良い休みになりましたしどうやら不具合箇所以外の部分もしっかり点検して頂けたようで、手垢などで汚れた本体も幾分綺麗になって戻って参りました。そして保証期間中だったため、修理そのものも無償。感謝して然るべきですね。

 昨日からまたお絵描きを再開しております。

 そんなわけで、ちょうど一週間ほど前から描き始めて、ペンタブが無い間のブランクを越え昨日完成したものを貼り付けてみます。

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■冥府の民

 今回はいつもよりも多めに途中経過を保存いたしましたので、久しぶりに簡単なメイキングモドキでも載せてみましょうか。

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一、ラフ。

 今回はラフ段階で結構しっかりイメージが纏まった状態で描き始めました。基にしたのは、ある人様のイラストの背景に紛れ込んでいたモンスターさんなのですが、そのまま使うわけにもいかないので大まかなシルエットだけお借りして、装飾などはアレンジしてあります。

 極端な逆三角形の体形を選ぶことで、男性よりもさらに並外れた強力を誇るようなキャラにしようと思いました。コンセプトは「死神」なのですが、獲物である鎌が若干目立ちづらくなってしまったため、体の角度に変化をつけ、視線が画面左から右へ。つまり、手前から奥へと流れ鎌に行き着くような導入、誘導を考えています。

 また、今回はスケール感を重視しようと思い、キャラが巨大に見えるよう局所的に細かく描き込むことでその大きさを暗示させようとしています。

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二、配色。

 ざっくり色を置いています。今回はオーソドックスに、金(黄)と紫、という補色同士にあたる色を基調に持ってくることでインパクトを狙うことにしました。色を載せた段階でデッサンの狂い(というか立体として無理のある構造になっている点)などが見えてきたので、簡単に陰影を載せつつちょこちょこ調整しています。

 この段階が一番汚らしいですね。

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三、ブラッシュアップ。

 画像を拡大しつつ、より丁寧に構造を詰めて行きます。この段階でインパクトがいまいち足りないと感じたため、ここからよりディテールを細かくしていくのですが、その為にも大まかな形態を掴む必要があるためブラッシュアップの工程は欠かせません。

 言うなれば、まずプラモデルを素組の状態で一度組んでみてから、細かい削りやスミを入れて行く感じですね。分かる人にしかわからない例えですね、正直スマンかった。

 この時点では金のパーツは最小限に留め、特に目立たせたい場所にポイントで使ってあります。このままのほうが良かった気がするのですが、描いていた当時「派手さが足りねえ」と思ってしまったため金のパーツを拡張していきます。

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四、ディテールアップ。

 自分でも分かってるし敢えて言うのもアレなんですが、装飾を増やすセンスが皆無ですよね。はは、こやつめ。

 ここで、頭部や方のパーツに赤い宝石状の部品を組み込むことでポイントにすることに切り替え、金のパーツそのものは全体のシルエットを明示するものとして纏めています。正直失敗しましたよね、うん。

 鎌を大きく、背後に木立のようなものを描き加えていよいよ仕上げに入って行くのですが、この段階では特に金のパーツの立体感が皆無であるため、厚みを出すために陰影を足して行きます。これがごっつしんどくて中毒性のある作業でございました。

 最後にオーバーレイで色を調整して出来上がり。

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 さて、話変わってユニットの話題ですが、十六日に漫画のページが三ページと、表紙が新たに更新されました。

unit.hatenadiary.jp

 今回のユニット初企画となるCome across(巡り合い、という意味だそうで、ばっきろが命名してくれました)ですが、まずメンバーそれぞれの役割をはっきりさせようという目的の基、開始された企画になります。

 いよかんが衣装デザインを出し、それを最終的にばっきろが漫画にまとめ、私が漫画の中からいくつかのシーンをイラスト化する、という予定で動いているのですが、今回起用された三人の主要キャラクターは、いよかん、ばっきろ、山田、が、それぞれのオリジナルキャラクターとして既に構想していたものになります。いよかんやばっきろにとって、自分のオリキャラ以外のキャラを弄る、という試みはとても大変な作業になるのではと危惧していたのですが、両名とも積極的に取り組んでくれていてホッとしております。

 現在の所、私が仕切って回している部分が多いですが、少しずつばっきろやいよかんも慣れてきてくれているようですし、ゆくゆくは三名のうち一名がオフラインの状態でも残り二名で回していけるような体制作りをして行くつもりです。既にツイッターやスカイプで連絡を取り合う状態が作り上げられているのと、三人とも自主性も協調性も高いように思いますので、順調にいけば私の当初やりたかった事も叶いそう。

 実際の所、二名でのんびりやって行くつもりでおりましたので、三名での意思疎通には不安があったのですが、それも杞憂だったようで順調に進んでおりますね。

 

 繰り返しになりますがユニットのほうもよろしくお願い致します。

 では、今回はこの辺りで。また次回。