イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「戦場のジョーカー」

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■戦場のジョーカー

 

 ――今日も敵に得物である大剣を突き立て、笑みを漏らす。ギア社の募集に乗っかって私設兵団に入隊し、戦場を駆けるようになってから、快楽以外の感情が薄れていくのを日々感じていた。ああ、楽しい。他者を蹂躙するという事がこれ程の悦楽を伴うとは。そうして背後に這い寄る死を、見て見ぬふりして笑う。――

 

 こんにちは。今日の一枚は、久しぶりに全身サイボーグの少女を描いてみよう、くらいの趣旨で制作したもの。今回も大分筆数を減らしているというか、途中までしか詰めず特にメカ部分の造形に関しては軽く流しています。結果今回も柔らかさが強く出る形となりました。

 あまりにも過剰に整えていた時期のものと比べると、かなり差がついてきたなと思いますね。ここから要所のみ描き込みの震度を掘り下げる、という事を試していきたいです。

 

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■落書き

 

 さて、何のかんのと更新しないうちに二週間分くらい未掲載分が溜まってしまいました。コンスタントに出していかないとなと思っているものの、一度瓦解したペースを組み立てなおすのはなかなかに困難ですね。

 

 尚、先日、日曜に放送されたらしい「ブラック★ロックシューター」の新アニメですが、いつも通り視聴はしていないもののアニメとしての出来に興味があるので地味に情報を集めています。

 ブラック★ロックシューターと言えば、初音ミクの黎明期に投稿された同名のボカロ楽曲が華々しくヒットしたことを受け、フィギュアやアニメ化、ゲーム化といった複数のメディアミックスが展開された企画としてあまりにも有名ですが、私も当時OVAのアニメだけ見た感じで「かなりもったいないキャラの使い方をしているな」という印象を持った作品でした。

 そもそもがそのOVA企画とその後展開されたテレビアニメ一期はかなり散々な評判のまま幕を閉じています。おそらく当時、少女同士の緊張感のある戦闘、という現在では流行りと言える手札をまともにシナリオに組み込めるライターがいなかったから起きた、いわば時代を先取りしすぎた案件だったかなと思っているのですが。

 

 まあそんなわけで、今作(新アニメ)がどういった雲行きになるのか、当時ブラック★ロックシューターのビジュアルに多少なり熱狂したオタクとして楽しみにしています。

 

 尚、今回のアニメ企画、および追って発表された新作のブラック★ロックシューターを扱ったゲームのコンセプトアート、およびキャラデザインに、以前から応援している「友野るい」様というコンセプトアーティスト様が深く関わっているらしいことを知りました。

 

twitter.com

 

 こちらでも折に触れて何度かご紹介しているかと思うのですが、友野様が個人的に展開されているコンセプトシリーズ、戯画桃太郎奇譚がこちらで一覧できます。

 とにかく見て頂けると良いかと思うのですが、現代日本に古代日本の祈祷やまじない、神や魔といった存在が当たり前に共生している、という創作を展開されており、その街並みの描写のち密さや怪異のぞっとするようなおぞましい姿、そしてそれらに対処する「黒服」と呼ばれる公設部隊の人間たちのかっこいいキャラデザなど、とにかく素晴らしく人の勘所を突くビジュアルになっている。

 以前病院で暇だったので、T中様(オタク、非絵描き)に戯れに布教してみたのですが、かなり刺さったようです。街並みの景観として昭和の日本をベースにされているので、ちょうど世代のT中様にはぐっと来たよう。

 

 まあ今回のアニメ、ゲームの新作に関わられた件で、また一歩手の届かない高みに行ってしまわれたなと正直黄昏ているんですが、あと十年後くらいに自分もその地位に今よりは近くつけていたいところですね。

 

 ではまた次回。