イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「裸の女王」と「下町アテンド」

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■三か月上達法(三周目) 一枚絵1「裸の女王」

 こんにちは。今日の一枚目から三か月上達法(もどき)三周目で描いたモノになります。三周目では下にご紹介する「kera」様の作風を模倣していくことにしました。

 

 

 kera様はデフォルメ弱めのリアル系のイラストを描かれるという事で、まずそこから模倣しています。また、表現力と基礎力がとにかく高い方であるため、そこを盗みたいと思って三周目のお手本に選びました。

 

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■三か月上達法(三周目) 一枚絵2「下町アテンド」

 七、八年前までは自分でもデフォルメ弱めのイラストを中心に描いていたという事で、真似ること自体はさほど難しくないですね。

 ただ、描いてみた感じkera様の作風は自分の厚塗りとの親和性が低いなと感じました。どうやら水彩塗りで描かれているようなのですが、厚塗りでのべたべたと筆致の残る表現との相性が悪く、また独特の透明感のある塗りをどうも再現できません。

 三か月上達法でやった中で自分とあっているなと思ったのは二周目のれおえん様ですね。

 

 というわけで、三周目は急遽次回で打ち切りとし、これからはれおえん様の作風を純粋に研究していく方針でいこうかと思っております。

 

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■三か月上達法(三周目) 立ち絵1

 

 

 さて、この所、また何度目かになるハイキュー!!の読み直しで時間を潰しております。相変わらず非常に面白いというか、この数週間自分のモノに対する識見の解像度が上がったからか、むしろ一回目に読んだ時よりも作者様の話づくりの意図や作画技術が若干よくわかるようになっており、技術の高さにうならされるばかりです。

 また、最近ちらほら新作の漫画や今まで購読していた漫画の新刊を引き続き読むにつけ、なんて面白いモノを作る人たちがあふれているんだろう、と思いました。

 

 正直、今までは「自分も第一線でやっている人たちと何ら変わりない実力を持っている」と思っていた。自分が認められないのは単に運の差だ、と。

 しかしここに来て、ようやく一線でやっているクリエイターさん達との差がはっきり見え始めており、なんというか非常に悔しいですね。彼らと競えるほどの実力がないばかりか、同じ土俵に上がる事すらできない自分が。

 

 この一か月ほど三か月上達法をやってきて、今まで自分がいかに甘い方法論で、何よりも「自分の好きなことをやり続けていればいつかは誰かが振り向いてくれる」という甘い考えのもと、いかにヌルい思想でやってきたか、というのがようやく解ってきた。

 第一線で活躍している人たちは、何も才能があったからとか、努力をしたからとか、運が良かったからそこにいるわけではない。もちろんそれらすべてを持ち得ていたんだろうけども、何よりも「頭で考えて」効率的な練習を積んできたからああまで特出出来たのだろうと思います。

 その練習の中には、無論やりたくないものもあっただろう。

 でも、彼らはやったんだ。その練習をやらない事で意地を通す自分とやる事でジャンプアップする自分を秤にかけて、自分の意思で後者を選んだ。前者を切り捨てたんだ。先に進むために。

 

 自分も上達法と言う、俄かにそれに近い事をやった事で、ようやくそのことが身に染みて解りました。

 誰しも甘い夢を見て上に行けるわけではない。相応の努力と相応の犠牲を払ったからこその躍進。私もそうしなければ当然上にはいけない。

 

 

 そんなことをこの数日もやもや考えていました。

 自分の長所は「合理性」であると思ってきました。ですが、現状まだまだ非合理な行動を重ねすぎている。もっともっと鋭く自分を研がなければ。今見据えている目的のためだけに他のすべてを捧げるだけの覚悟がいる。

 

 ではまた次回。