「天国街、電脳空間上ウジガミ大社」
■天国街、電脳空間上ウジガミ大社
こんにちは。今日の一枚は引き続き天国街シリーズです。元々は密集したビル群を描く狙いがありましたが、途中から電脳街というコンセプトに切り替えて練り込みました。「日常」を描くシリーズというよりは若干特殊なストーリー寄りですが、要素が過不足なくまとまっておりそれなりに分かり易い出来と言えるかなと。
特に、画面奥に鳥居があり、その奥にさらに巨大なサーバを臨む、という景観が綺麗に決まったかなと思います。
当初のビル群の奥に巨大な塔を臨むという景観にも旨味はあったと思うので、そのまま仕上げるとどうなったかも見てみたかったところですね。
■落書き
さて、本日も徹夜で作業しております。徹夜時はやたら時間が余る関係で人様のブログを過去までさかのぼって延々拝読させて頂いていたりするのですが、今回は「ふくじろう」様のブログを読み返しておりました。
ふくじろう様ももうこちらで長いお付き合いになる絵描き様で、三十を超えてから自分にも得意なものがほしいと思った、という動機からイラストレーターを真剣に志していらっしゃるお方です。
とにかく実践の上で自分の方向性を探す、という事を丁寧に、かつ折れずに試行し続けていらっしゃるお姿が眩しく、またその時々でしっかりとした回答を手にしてはじりじり前進し続けておいでの絵描きさんです。
ふくじろう様の過去のブログを拝見し、なんというか「負けたくない」という気持ちが俄かに自分の中に燃え滾ってきますね。
私は割といろんな人を勝手にライバルの位置に据え、その後ろ姿を追う事でモチベーションを保っているのですが、ふくじろう様もそうした、自分の中で特にライバル視しているおひとりです。彼らが自分以上に努力していることを身をもって感じられるから、私も努力することを厭わずにいられる。この広く空虚な世界で、私だけがあてどない道を歩いているわけではないのだと信じられる。
私が絵描き様に積極的に干渉するのも、思えば力になりたいとか自分なら何かを差し出せるはず、といった理由以上に、彼らに関わる事で孤独が薄らぐから、というもっぱら利己的な理由である向きが強い。
これからもでこぼこと触れたり障ったりしながら、ともに進んでいけると良いなと思ったりします。
ではまた次回。