「切り裂き姉弟」と「戦斧の座、ハルマ」
■切り裂き姉弟
こんばんは。今日の一枚目は若干目新しい物をと思って描いてみた物。久々にツイキャスで配信しながら描いていたのですが、そのおかげか比較的集中でき、それなりに面白い物が出ました。評価も若干伸びましたね。
特に良かった点として、ポージングがシルエットに面白い変化を出しており、尚且つそれを二人分重ねたことでより面白いシルエットが出ました。反省点は特にないのですが、それだけに地力の低さが露呈した形ですね。現状の自分の限界を見た感じです。
■戦斧の座、ハルマ
そんなわけで、ちょっと心機一転しようとしてアグリノーツのコンセプトで描いてみました。こちらも比較的評価が伸びましたね。この所自分の描く女の子がかなり可愛くなってきており、この一枚もそうした少女的な魅力が良く出ていたことが評価の一因かと思われます。
■落書き
さて、昨日辺り、作業の合間にぼんやりツイッターを見ておりましたら、こんな漫画のツイートが流れてきました。
40歳童貞のおじさんがVRで美少女アバターに初恋した話(再掲) pic.twitter.com/KLU2ckz8I7
— 暴力とも子 (@violencetomoko) 2021年2月21日
タイトルは非常にアレですし、設定も決して明るかったり綺麗な物ではないのですが、実際に読んでみると非常に美しい物語でした。ツイッターで読むような漫画としては若干長いのですが、良作、且傑作なのでぜひ読んでみて頂きたいです。
私はインターネット文化と言う物にかねてよりあまり良い印象を抱いていないのですが、こうした物語を読むと、まだまだ世の中捨てたもんじゃないなと信じたくなりますね。
読む気が起きないと言う方向けに少しだけ内容を解説します。
学生時代いじめを受け、その時受けた傷をダラダラと引きずってうだつの上がらない生活を送っていた主人公の40歳男性「ナオキ」は、現実逃避の為に入り浸っていたVR空間上で、派手なエロ美少女アバターを纏った「ホナミ」と出会います。持ち前のマイナス思考から、ホナミに最悪な第一印象を抱くナオキなのですが、ホナミの豊かな感性と自分をあけすけに慕ってくる姿勢に、次第にほだされて行く事になります。
しかし、ホナミの事で知っている事と言えば、アバターの姿とハンドルネームのみ。年齢どころか性別ですら定かでは無い。
それでも人と密に関わると言う事がほぼ初めてであったナオキにとって、ホナミは大切な存在として印象付けられていきます。
そして、二人はVR空間上に設けられた「世界の果て」を見に行こうと、長期休養を取って示し合わせ、二人旅に出ます。その頃には二人の間には、すっかり特別な間柄特有の空気が漂い、しかしホナミはおもむろに別れをほのめかし始めます。
二人の関係はどうなるのか、それが現実の二人に与える影響は?
非常に綺麗に流れが纏まって居る為、すらすら読める漫画なのですが、深く考察し始めると非常に重いテーマを扱っており、しかしそれを感じさせない美しい描写が繰り返されます。
もう一度勧めますが、読んで損はしません。ぜひご覧に成って見てください。
尚、ツイッター上ではラストが公開されておらず、現在ネットでの単行本予約が始まった所だそうです。私は迷わず予約しました。この漫画はもっとたくさんの人に読まれるべきだと思う、病院で布教してこようと思っています。
ではまた次回。