「仮面舞踏会」
■仮面舞踏会
こんばんは。今回の一枚は、昨日も書いたように「作品」として構想を練りこんだ物から出力した一枚。作画としては二時間掛かっていないのですが、数日かけてエスキースを練りこんだために自分にしてはかなり醸造されたものが出たなと言う印象です。
エスキースを掘りこむに当り、今作でやりたい事を言語化して行ったのですが、まず仮面と言う要素は顔を隠し、素顔を見えなくし、また視界を狭める効果があります。この「本来の姿を隠す」というテーマを深堀し、主役となる少女は盲目であり(ゆえに仮面では無く包帯を巻いている)、彼女にとっては「相手の顔が見えない」という状態が普通である。故に少女の視認している世界のみが事実であり普段通りの世界であり、そのほかの人物は仮面舞踏会という非日常に浮かされている、というようなメッセージを込めました。
一枚絵でしかないのでそこまで込み入ったテーマを表現できたかは疑問ですが、掘り下げた分の厚みは出たのではと思いますね。昨日も書きましたが私の描いたものの中ではかなり高評価を頂きました。
■落書き
さて、作品と言えるものを一枚描き切ったと言う事で、心地よい満足感に巻かれております。深堀すればいい物が出来る、という実証になりましたし、これからも定期的に作品を作って行ければいいなと思いますね。
尚、次作の構想もぼちぼち始めており、次回は「欠損天使」という先日も使った題材を掘り下げて行こうかと思っております。
あと一週間もせずに今年も終わりますね。色々あった年ではありましたが、しかし自分にとってはそんなに悪くない結果を残せたなと振り返って思います。来年も手堅く実直にを自分に言い聞かせながら積んで行きたい。
ではまた次回。