イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

高みを目指すクオリティ

 こんにちは。相変わらずスランプ中の山田です。ジタバタするのは辞めよう、と言う所まで吹っ切れて、普通に絵を描いているのですけれど、なかなか気に入った出来にならないのは相変わらず。これはもうそういうものなので仕方ないですね、トンネルの出口に辿り着くまで黙々と日々を過ごしてみることに致します。

 今回は久し振りのイラストの豆知識的持論、クオリティのお話です。

 

 クオリティ、と言う言葉は、直訳すると「品質」というような意味になります。近年のインターネット社会では既に耳慣れた言葉となりましたね。絵描きが「クオリティ」という時にも、大体がその意味する所は同じです。

 では、絵における品質とはそもそも何を指すのか。そこを少し掘り下げて考えて行きます。

 

 絵のクオリティが高い、というと、多くの人が抱くイメージは壮大な世界観、迫力ある構図、リアリティのある描写、鮮やかな色、などの、いわゆる「上手い絵」になるでしょう。しかし、この場合のクオリティと本来意味するところのクオリティとはやや齟齬がございます。

 まずとても大切なこととして、「下手な絵にもクオリティの高さは存在する」のです。

 何か狐に化かされたような気分になるでしょうか。

 

 結論から言えば、絵の世界におけるクオリティとは、単純な絵の上手い下手ではなく、その絵の目的をどれだけの精度で達しているか、という意味を持っていると言えるのですね。

 目的、つまりは以前のお話に出てきたコンセプトです。クオリティの高さ=コンセプトの到達度。言ってみれば絵として優れているかどうかというより、コンセプトがどれだけ洗練されているかという部分がその絵のクオリティになります。

 例を挙げると、例えば人物のポートレイト(肖像画)というコンセプトでイラストを作成したとします。その場合、どんなに美しく華やかな人物が描けていても、本人に似ていなくては何も意味をなさない。この似ているという部分がそのイラストのクオリティになるということです。

 これ、単純なようで意外と見落とされがちなことなのですよね。

 

 上手い絵はたくさんの人が見てくれます。でも、その絵に目的がなければ、その観てくれた人たちの感想は「ああ、上手い絵だな」それだけです。感動させたいなら感動させるための絵を、笑わせたいなら笑わせるための絵を描いてこその絵描きではないでしょうか。なんとなくで描いたものに対して観る人が抱く気持ちとは存外にドライなものなのです。

 なんとなくクオリティと言う言葉の重みがお分かり頂けたでしょうか。

 

 さて、今回はずいぶん文字ばかりになってしまったので、また恒例の私の過去描いたキャラデザ一挙公開をやってみます。今回は去年の年末に描き溜めた、ファンタジーのいろんな職業デザインです。どんな職業なのか想像しながらご覧いただけると幸いです。

 ではどうぞ。

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 お疲れ様でした。今回は計三十七枚でした。

 私もキャラデザをするときは、デザインとして九十パーセント以上のクオリティが出せるようとても腐心しているのですが、やはりまだまだと言ったところでございます。引き続き精進したいですね。