イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

色の科学

 こんばんは。私は昔から短髪で通しているのですが、最近髪が伸びてウザくなって参りました。癖毛なので朝起きたときなどボンバーになっていることが多々あり、寒いけどそろそろ切ろうかなーと思っていたりします。散髪代が地味に懐に来るのが痛いのですが…。

 今回は色の観点から観たデザインのお話を少し致します。

 

 色(絵の世界ではしばしば「色調」と言う言い方をします)とは、そもそもが物体に反射した光の波長の幅の違いによって生じるものです。より簡単に言えば、肌が肌色に見えるのは、肌に反射した光の波長によって目が「これは肌色である」と認識しているからだ、と言えます。

 なので実際の所、肌が肌色に見えるのは目の錯覚であるとも言えるかなと思います。例えば猫は、生まれつき赤を知覚できないと言われています。猫が赤い物体を観るときには、そのほかの色で補って目に映っているわけです。

 そんなわけで、色というものは生き物の視覚に密接に関わって来ます。

 

 特に近代に差し掛かるにしたがって、この色調を分類して記号で整理しようという試みがなされてきました。色を明暗のパターンと鮮やかさのパターンで分類して整理しようとしたのですね。この分類法についてはいつか詳しくお話するかもしれませんが、今は置いておきます。

 デザインのお話を致しましょう。デザインに於ける色とは、色の持つイメージを使ってのデザイン、いわゆる「カラーワーク」によるイメージ付がメインです。私達は普段当たり前のように色つきの世界を観ていますが、その際脳裏に焼き付いた色とその色を持つ物体、という組み合わせによって、色そのものに対して様々なイメージを抱きます。

 簡単に例を挙げると、例えば「赤」は温かい、激しい。「緑」は反対に穏やか、素朴。「灰色」はスタイリッシュ、控えめ。等です。

 これら色のイメージをまとめた書籍も幾つも出版されております。興味がございましたら、図書館などで「配色イメージ」などのキーワードで探してみてくださいませ。

 

 さて、これら色の持つイメージが多様に存在する一方、色そのものの見え方という物も存在します。膨張色、収縮色、前進食、後退色、という言葉をお聞きになった事があるでしょうか。これらは、読んで字のごとく、赤や黄などの派手で明るい色は膨張、前進して見え、青や緑などの暗く控えめな色は収縮、後退して見えるという事です。

 

 ここまでのお話でも、イメージを裏付ける色の持つ力がなんとなくお分かりいただけたのではないでしょうか。詳細に解説し始めると大変複雑な上に長くなるのでここでは簡単にご紹介するに留めておきますが、デザインに色は必要不可欠。普段使わないような色をちょっと意識してみるのも良いかもしれませんね。

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