イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

あけまして

 あけましておめでとうございます。

 新年を越す瞬間は、それまでの作業疲れでぐっすり寝入っておりました。私は未だに実家住まいなのですが、母が年越しそばを用意してくれていたらしく、途中起こしに来たようで、しかし私は目が覚めず後々リビングに下りて行くと母が寂しそうに体育座りをしてゆく年くる年を観ておりました。正直スマンかった。

 今回は簡単に絵に関する新年の抱負など。

 

 私が目指しているのは、今までのブログの記事からも分かるように「キャラクターデザイン」の分野です。ただ、最終的に一枚絵も描けるデザイナーになりたいと思っておりまして、そのためにはやはり背景を描くスキルが必須になるかなと思います。

 昔から言われていることに、ゲーム系のキャラクターデザイナーには背景のスキルを持っている方が割と少ない。つまりは狙い目であると言えます(現在は絵を描ける人の数そのものが急増しているため、必ずしもこの限りではないのですが)。でも、絵と言う分野を考えた時、全てのスキルに万遍なくステータスを振っているとなかなか上に行けないことが多い。それは、絵と言う媒体における専門性がとにかく高く、仕事にするレベルになるには一つのスキルに特化して行ったほうが近道な側面などが理由として挙げられます。

 また、現在では割と背景の素材が写真・イラストともに充実している。

 なので、私も先輩から、写真をレタッチ(編集)して背景を描く方法などを勧められています。

 

 新年はまずその方法を試してみることから始めたいですね。加えて、キャラクターデザインのスキルの充実、仕事としての売り込みなどを継続して行って行こうと思っております。

 こちらのブログでは、少し突っ込んだ絵の話を引き続きさせて頂ければと思っております。

 

 そんなわけで、新年一発目、ちょっと知っておくと楽しい絵の知識、「コンセプトアート」について。

 

 数十年前まで、イラストと言えば「これ」であったくらいコンセプトアートの歴史は長いです。その肝は、名前の通り「コンセプトを表現する」こと。

 例えば、ゲームにおいて最初の構想の時点で「ファンタジー」「時空を超える」「剣と魔法」などのいくつかの具体的なイメージが出てくるとします。それらの初期コンセプトとでも言うべきものをイラストに纏めた形、それがコンセプトアートなわけですね。なので当然、コンセプトアーティストに求められるのはどんなものでも描ける柔軟さです。ここで先ほどの話に戻るのですが、ではコンセプトアーティストはどんなジャンルのイラストでも描ける超人なのか?

 

 答えはイエスでありノーでもあります。コンセプトアートというジャンルでは、イメージを大掴みにするのが最大の目的であり、完成度は低くても良い。むしろ、ゲームや映画などの初期コンセプトを早急に青写真としてまとめるために、描画スピードこそが重視されます。

 絵具などで描かれていた過去の時代こそ一定以上の技術水準が求められていたものの、現在は先ほども申しましたように写真の素材が豊富にある。そこで、例えば岩の質感などを「テクスチャ」という写真の加工技術でカバーする技術が確立されました。

 

 このような見地から、作品として練り込まれていないイラストをすべてコンセプトアートとして一括りにする論者もおられます。私もまだまだ知識が及ばない所で絵の世界は拡大している。そんな所から考えると、私が普段載せている習作は全てこのコンセプトアートであると言えるかもしれません。

 

 今日も習作を貼り付けてみます。

 新年の描き初めは、前回の記事に載せた剣士の何度目かのリメイクでした。なんとなく、記事に書いたことで懐かしくなったのですよね。今年はいろんなことにとりあえず頭を突っ込んで行く剛毅さを大切にしたいなと思っております

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