デザインの楽しさ
おはようございます。今日は早く目が覚めてしまいました。
今回は絵のお仕事から観たデザイン関して、少し思う所を書かせて頂きます。
私が目指している仕事は、最終的にはカードゲームやソーシャルゲームといったゲーム業界でのカットイラスト(一枚絵)のお仕事になります。目指した理由はごくありふれていて、昔からそうしたゲームの中のファンタジーやSFの世界が好きだったから、なのですが。
ただ、同じようにファンタジーのイラストが好きな絵描き様は素人にも玄人にも多く、なかなか競争率が高いことが言えます。
それはともかく、そうした仕事の肝と言えば、キャラクターをどんな衣装や髪形、顔形で描くかと言う、「デザイン」に関するあれこれでしょう。
現在の所、デザインと制作を切り離して分業するところもまだまだ多いのですが、特にカードゲーム、ソーシャルゲームでは一枚のイラストの構想から描画、仕上げまでを一括して一人のイラストレーターに依頼するケースが増えています。イラストレーターに描く力と同時にデザインする力も求められているわけですね。
なぜ肝なのかと言えば、単純にデザインは楽しいからです。ゲームをしたり小説や漫画を読んでいて、自分が主人公になる空想をしたり味方のキャラクターや敵のドラゴンの姿を思い浮かべて楽しむ、そういった趣がデザインにはそのまま生きてきます。
自分の考えたキャラクターがゲームの世界を駆け回る、なんてとても嬉しくて楽しいことではないでしょうか。
次回から、私がここ数年で蓄積してきたキャラデザインのノウハウに関して、少しずつ書かせて頂くかもしれません。ほんとうに個人的な知恵になるので、何の役に立つかは不明ですが…。
今日も少し前に描いた習作を貼り付けさせて頂きます。
これを描いたのが今年の七月のことらしく、今見るともう色々至らない部分が見つかります。特にデザイン的に面白いものになっておりませんね。
最後にちょろっと私が思う「面白いデザイン」について述べますと、それは観る人に共感して頂けるデザインなのではないかなあ、と。例えば今回の習作でいうなら、人物はもっと侍っぽさを全面にだして、ちょんまげや甲冑にしたほうが伝わり易かったでしょうし、刀や傷などポイントになるところはもっと細かく丁寧に描き込んだほうが見所として定着し易い。
デザインで大切なのは自分の技量、アイディア以上に、観る人に寄り添うこと、だと私は思っております。