「宮廷騎士」とメイキング
■宮廷騎士
おはようございます。今回も長期製作とメイキングです。
1.ラフ
いつも通り色面でざっくり形を取るところから始めました。今回、ライティングや構成、コンセプトに関して、以下の人様のイラストを参考にしています。
First tweet~
— 羅光佑QMO (@chalsoma) 2017年9月19日
hope you like it~ pic.twitter.com/j5UttrPOn2
タイムラインに偶然流れてきたイラストなのですが、エロや媚び要素を一切排除しながらも荘厳さがあり、また技術だけで真っ向から勝負している姿勢に酷く惹かれました。この方は最近ツイッターを始めたらしく、まだ作品数は少数なのですが出来れば他の作品もぜひ見て頂きたいです。
そんなわけで、とりあえず触りだけでもこの技術を盗みたい、と思い、今回の製作に着手しました。いつも通り完全にパクリになる事は避け、ある程度自分の味を加えたデザインにしています。
2.詳細ラフ
若干拡大して形を彫り込んで行きます。今回のミソは何と言っても光を強く感じさせるライティングにあるのですが、元絵をよく見ると複数の環境光を差して画面が単調になるのを防いでいるのが解ります。それに習い、奥からは青い空の色が、手前からは赤い環境光が当っているライティングを意識しました。また、ここは自分の味として、いつも通りライトイエローをハイライトに加えてあります。
3.塗り込み
形を具体的にして行きます。背後のモンスターは、騎士の騎獣というような設定で作ったのですが、若干説明が弱いですね。
4.仕上げ
さらに拡大して整えつつ、不自然だった箇所(剣を握っている腕のひじ部分の鎧の構造など)を修正しつつディテールも若干盛っています。先日真田様に頂いたアドバイスにもありましたが、奥側のモンスターと街並みは描き込みを減らし、極力低い情報量にすることで主役を盛り上げる事に徹しています。
5.完成
ライティングを若干弄って完成です。
今回の一枚は、身内から比較的好評を頂けました。初めはあまり評価が伸びなかったのですが、じわじわと伸び、まあ現在の平均より少し上くらいの評価に落ち着きましたね。
自分では、自作の過去イラストの中でも相当上位の出来になった手応えがあり、やはり元絵が良かったのだなと思いました。大分特殊なライティングなのであまり多用できない部分も多いですが、取り入れられるものは今後も剛毅に取り入れて行きたいなと。
さて、最近評価の話ばかりしていますが、この所長期製作の評価がなかなか上がって行きません。初めは途中経過にも割と評価が付いていたのですが、最近はいまいち反応が薄く、どうも飽きられてきたのかなと。
私に限った事かもしれませんが、ネットではとかく新しい事を次々に試みて行くことが求められる気がします。自分が変化を好む人間なのでむしろありがたくはあるのですが、こうも短期間で飽きられるとなかなか自分の方向性を定める間もない。メカ絵の評価にしてもそうでしたが…。
あとは、やはり自分の絵の投稿量の多さが評価に響いている気もします。現に、製作を少し休んだり日が経過すると高い評価が付く事が多いですし。
こうなるとやはり、一枚に掛ける手間と手数をさらに増やし、順次大作と言えるものを生み出していく必要があるのかなと思えてきます。現在も十分頑張っているつもりではいるので正直しんどいですが…。
尚、昨日は朝から体調が悪く、ノルマを全くこなせないまま病院に行ったのですが、そこで癒された事と帰ってからネットでも複数の知人・友人とやり取りしたことで少し元気に成りまして、なんとか立ち絵一枚だけは仕上げられました。
こういった傾向から鑑みるに、やはり自分の疲労は肉体というよりは精神の物らしく、単純に休むとか負荷を掛けて鍛えるとか言った方法では効果が薄いのが見て取れます。なんとか対策を考えたいですね。
ではまた次回。