イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

創作交流「魔王」とメイキング

f:id:yamadauta:20170926072246j:plain

■魔王

 

 おはようございます。今回は長期製作解説兼、少し久しぶりの創作交流です。

 前回同様創作ネタを募集した所、「自分のオリキャラを描いて貰っても良いですか?」というお話を頂いたため、「ではだいぶアレンジしますけれど、それで宜しければ」という条件でお受け致しました。

 

  上のイラストを資料としてご提供頂き描き始めました。

 

f:id:yamadauta:20170920073745j:plain

1.ラフ

 今回は縦長のカンバスが適当であると分かっていたのですが、ツイッターに上げることを想定するととにかく縦長はビューの関係上不利なのでいつも通り横長に。結果、魔王を座らせて、その周囲に割とギチギチに五匹の魔竜を配置することになりました。

 魔王と魔竜のデザインは出来る限り元のデザインに寄せようと思ったのですが、元のイラストが主に平面を利用した騙し的な工夫の多いものになっていたので、私のやっている厚塗りで有利な立体感を出しやすいデザインに切り替えています。

 

f:id:yamadauta:20170921044930j:plain

2.詳細ラフ

 大体のディテールを取り終りました。魔王に歪な翼がある、という設定を忘れていたのでこの時点で付け加えています。どうやら、どの竜にもそれぞれ元にした生き物があるようなので、それを配慮しつつ造型を詰めて行きます。

 

f:id:yamadauta:20170921044931j:plain

3.塗り込み

 ハイライトと反射を足しています。竜達は、画面が明快になるようそれぞれ基調となる色を一色決めてその色中心に進める事にしました。

 

f:id:yamadauta:20170921123001j:plain

4.仕上げ

 画面全体が暗く、ドギツイ印象になっていたので、若干コントラストを弄ってから塗り込んでいます。

 

f:id:yamadauta:20170926072246j:plain

5.完成

 いつも通りフォトショで色を弄って完成です。

 

 先々月辺りにもちらっとやった「人様の作品のリメイク」ですが、今回はとにかく気合いの入った資料を頂いたので、リメイクの手間として大変でしたが、遣り甲斐はありましたし楽しかったですね。何より、完成したものを見て「嬉しいです!」「ありがとうございます!」と言って頂け、やはり絵描きにとってこれに勝る喜びは無いななどと思いました。

 

 さて、ここからは愚痴です。

 

 昨日、ようやく意を決して障碍者雇用の情報交換を行う寄合に向かいました。約二時間程、間に一回の休憩を挟んでの勉強会でしたが、今回偶々私が病気になり辞めた前職の企業の子会社から、代表取締役がお越しになり企業目線でのお話を伺うということで。

 途中見せられたスライドに自分の前の職場が映っており、非常に心をかき乱されました。辛い記憶がどんどん甦る中、典型的な前時代成功者である代表様が根性論を振るわれ、内心怒り心頭の私。話そのものも中身がないというか、業務や取り組みのごく概略だけを形式的に、しかも熱意を込めて説明され、始終イライラさせられました。

 

「僕としては死ぬまで働くのが人間の在り方だと思ってる。その為にはまず自分がその姿を見せて行かないとなと」

「はっきり言って仕事はキツイです。でも、それで金を貰う訳だし、企業も福祉だけでやってるわけじゃないので。耐えられない人は辞めて貰います」

「ぶっちゃけ途中で辞めるコンサルとか多いんだけど、僕はコンサルの相手に、あなたが辞めたら僕も障碍者雇用辞めるよ、って覚悟を伝えてあります。やっぱり覚悟がないとこんなことできないからね」

「今まで一年で辞めた人が二人出たから、僕も考えを改めました。出来ればもうそういう”失敗”は出さないようにしたいし」

 みたいなことを熱く語られ、あー、この人障碍に一切理解を示す気はないんだ。この人の下で働く気にはならないな。とはっきり思いました。

 

 そんな事があったので昨日は怒りの鎮まらないまま眠りに就いてしまい、そのせいか今日も体調が今一つです。とにかく苛々するし体が怠い。或いは風邪でも引いたのかもしれませんが。(これは別件ですね。

 まあそんな有様でしたが、私が前職の話を持ち出して彼らを責めた所で空気が悪くなるだけだと分かり切っていたので、なるべく無難な好青年を演じておきました。ぶっちゃけこれからもこんな話を延々効かされるのかと思うと鬱でしか無いですが、とにかく仕事の取っ掛かりを作らなければいけないのは事実なので、なるべく毎週通ってみようと思います。

 ではまた次回。