イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「メカニカルハロウィン」と恒例メイキング

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■メカニカルハロウィン

 

 おはようございます。今回も定期の長期製作とその解説です。

 

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1.ラフ

 今回は比較的具体的にラフを切っています。この一枚は、ツイッターで絵のネタを募集した際に頂いた「メカニカルハロウィンはどうですか?」という提案に基づくもので、普段より具体的なコンセプトをご提示頂いたためにイメージ作りが割と楽でした。

 メカニカルと言うよりはスチームパンクかなと思いますが…。

 

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2.詳細ラフ

 若干拡大して曖昧だった形を取り直しています。明度の幅がはっきりするように明暗を調整し、この時点で大体下地は出来た感じですね。

 

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3.塗り込み

 青で反射を差しつつ、粗を整えて行きます。今回、いつもより人物が小さく成り、空間が強く感じられる構成になりましたが、これも人様から絵のイメージを頂いた結果と言えそうです。

 

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4.仕上げ

 整えるべき所は水彩筆で馴染ませ、そうでない部分はわざと筆致を残しました。商品としてどうかという点はともかく、やはり個人的にはある程度筆致の残った表現のほうが好きな感じですね。

 

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5.完成

 更に整え、いつも通り加工を施して完成です。昨日書いたように、自分の絵柄では極端に鮮やかな色を多用するのは避けたほうが良いかもしれないと思ったため、鮮やかな部分はアイキャッチとして使う部分程度にし、なるべく渋い色味で仕上げました。

 

 さて、今回の一枚ですが、まあ様々な要因があるだろうとは思うものの、ツイッターでは過去二番目に高い評価を頂きました。主に考えられるのは、イベントに関連したイラストにしたこと、コンセプトがキャッチ―で分かり易かったこと、多くの絵描き様にとって好感の持てるコンセプトやモチーフで在った事、などですかね。まあ悪い言葉で言えば「媚びた」タイプのイラストだったと言えそうです。

 自分の場合、技術を延ばすのを第一に据え、第二は自己満足ですが、その次くらいに評価を求めているので、決して無視できない結果です。もちろん、技術で圧倒して評価を得る、くらいの力が持てればそれが一番ですが、それは現状何年、何十年描き続ければ手に入る状況なのか分からない。

 先日書いたことと矛盾しますが、ある程度ニーズも考えて行くべきなのかななどと思いました。

 

 さて、寝込まなくなってから午後からは眠くて仕方なく、昼十二時以降はほぼダラダラ寝てばかりという生活をしていたのですが、この一週間ほど午後も安定して活動出来ています。疲れも徐々に翌日に持ち越すことが無くなって来た感じ。プロテインのおかげもあるでしょうし、少しずつ体力も戻り始めているのかもしれません。来月辺りからそろそろ職探しの再開を検討しても良いかもしれませんね。

 まあ、いきなり無理をすると短期間で精力を使い果たし潰れるのが解っているので、なるべく慎重に行きたい所ですが…。

 ではまた次回。