「機剣士道」とメイキングもどき
■機剣士道
こんにちは。今回の一枚も長期製作、且リメイクです。
■リメイク元(2017年作
今回は、野暮ったくなっていたデザインと構図の精査の為のリメイクでした。
デザインとしては、全体の情報量は減りましたが、人様のデザインを参考にしたことでオリジナリティやスタイリッシュさなどは増し、一目洗練された見た目に出来たのではと思います。
構図は少女を大きく配置する事で、メカと少女のシルエットをある程度重ね、距離感を出したほか、全体の色調を思い切って統一し、メカもより距離感が出るようにぼかした表現にしてみました。こちらは、人によって好みが分かれるところでしょうか。色彩が単調で色相的に幅があれば、もう少し一般ウケするものになったかもしれません。
今回も経過を載せつつ解説してみます。
1.ラフ
今回もシルエットでラフを取っています。少女は画面から浮き出すよう背景とは別系統の色で成形しましたが、メカは背景と同系統の色の濃淡で成形し、背景に溶け込むようにしています。
2.詳細ラフ
大まかなデザインを決めています。ここで、ある絵描き様の絵を参考にしました。やはり自分にはまだ、人にウケるタイプのデザインの引き出しが少ないなと思う所です。
3.更に詳細ラフ
ディテールを掘り進めます。今の所、見栄えを上げる手段として「情報量を上げる」という手札しかない自分ですが、質感やライティングで見せられるようになればベターだなと思います。
4.塗り込み
メカが背景から浮き過ぎていたので、軽く背景色を重ねて埋没させました。拡大しつつ細かい所を詰めて行きます。
5.仕上げ
大体仕上がりましたが、やはり反射にもう一色環境光があると強かった気がしますね。
6.完成
メカが背景に埋没し過ぎている気がしたので、赤を軽く乗せて浮き上がらせてみました。その他の部分もいろを調整して完成です。
さて、この一枚、長期製作としては久々にツイッターの評価が落ち込みました。作品として然程まずいものではないと思っているのですが、これはやはり純粋な「魅力」と言う部分での落ち度なのでしょうか。先ほど書いたように、欠点も多々あるものの、イラストとして見ていて何らかのアクションをしたくなるコンセプト、売り込み方が求められますね。
ではまた次回。