イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「堕天騎士」と「空の悪魔と少女」

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■堕天騎士

 

 おはようございます。今日の一枚は、出来心というか勢いで「露出の多い仮面騎士を描いてやろう」と思い製作したもの。

 ぶっちゃけ最近特に評価が伸び悩んでいる事もあって、半分ヤケに成って描いたのですが、意外にもツイッターでは自分にしてはそこそこ伸びまして、やはりコンセプトに魅力を持たせるのは大切なのだなと感じました。今回であれば、「仮面」「半裸」「褐色肌」などが引っかかったポイントなのでしょうね。

 嬉しかったものの正直釈然としませんが(普段自信を持って描いている物より評価が上回ったので)、需要の研究結果として受け止めておくことにします。

 

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■空の悪魔と少女

 こちらは対照的に評価が落ち窪んだ一枚。一枚目と比べれば確かにコンセプトが分かり辛いなとは思いますし、粗も随所にあるのが解ってはいるものの、やはり釈然としない。「自分の表現したい世界」が、まだ何らかの理由で周知されていないんだろうなと。

 その理由としては、その世界観が特殊すぎる、根本的に画力が足りない、観て貰うための努力(例えばふぉろわ様を増やすなど)が足りない、などが挙げられると思いますが、一朝一夕でどうにかなるものでもないんだろうなと。最近描いても描いてもなかなか評価が付かないので正直焦っているのですが、その焦りもよくないのでしょうし、まあ粛々とやって行くしかないですよね。

 

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■経過

 大体詰め終わりました。次回完成予定。

 

 さて、先月から読んでいた「林真理子」様著の「下流の宴」をようやく読み終わりました。

ritostyle.hatenablog.com

 

 以下、いつも通りネタバレを含む感想になります。

 とりあえず一言言うなら、もう本当にしんどい物語だった。

 あらすじや考察に関しては上のりと様のレビューを参考にして頂ければと思うのですが、母親に無理やり中学受験をさせられて、その上中学に合格した途端「また六年頑張ろう、これからが勝負よ!」などと言われてすっかり努力の虚しさを覚えてしまった主人公の翔。

 彼の気持ちが本当に痛いほど分かってしまって、でもだからこそ「なんでそこで満足しちゃうんだよ、もっと頑張れよ!」と叫ばずに居られないラストでした。

 

 最終的にこの物語、誰も幸せになってないです。自分はバッドエンドなども割かし平気な、いわゆる「地雷」の無いタイプだと思うのですが、今回のバッドエンドは何かもう「単純に悪が成敗される」とか、「正義が理不尽に蹂躙される」とかではない、中途半端なひたすら気持ち悪いものであったためか、苦い読後感しかありませんでした。

 りと様が丁寧に考察されているものをこのようにこき下ろすのもどうかと思うのですが、物語の造りや小道具がひたすらリアルに作り込まれているが故の気持ち悪さですね、これは。ただ、出来れば一つくらいは救いを残しておいてほしかった。そんな小説でした。

 

 SAN値をごっそり持っていかれたので、次はなるべく幸せな物語を読みたい所です。また原田マハ様の小説でも読んでみようかな。

 ちなみに、レビューでりと様も仰っているように、現代社会の風刺として「下流の宴」は恐ろしく優秀、かつ成功しているので、読んでしんどいことはあっても損はしないよ、ととりあえず弁明しておきます。

 

 ではまた次回。