イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「ゴーレムマスター」と「大江手」

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■ゴーレムマスター

 

 こんばんは。今日の一枚目はリメイク。

 

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■リメイク元(2014年作)

 今回も差し当たって構造の整理と描写の精度を上げる事が目的のリメイクでした。概ね毎回の反省になってきましたが、やはり情報量や思い切った表現という意味では過去作のほうが優れておりますね。

 ここ数週間、割とがむしゃらというか無計画に数を描いて昔の感覚を喚起しようとしてきましたけれど、どうもその方法では上手くいかないのかもしれません。無計画、という状況が既に最近の自分の創作スタイルから離れてしまっていますからね。計画的に無計画性や自由度を引き出すような工夫が要るのかもしれない。

 

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■「大江手」

 二枚目は新作です。構成からタイトルまでなんとなくで決めた物。尻がきっちり柱の上に座っていませんが、やはりある程度安定した出来にはなりますね。

 ただ、この一枚に関しては無計画さが悪手に成っている感が強い。無駄であったり推敲されていないパーツが悪目立ちしているかなと。

 

 

 とりあえずここまでの経過を見てきた感じ、はっきり表現目的を据えた状態で描くとアイディアもわき易く構成やデザインも悪手に成り辛いのかなと思えてきました。以前はその「目的を据える」という工程を意識せず行えていたからアイディア量や筆致でも勝るものが出来たのかなと。

 現在はあまり練り込まなくても力技でそれなりに纏められるようになってしまいましたし、そういう技術面での進歩からいつの間にか「イメージ、目的を練り込まず描く」という状況が生じて来たのかもしれない。イメージや目的が練り込まれていないために、そこから派生するはずのアイディアへの線も途切れ、それこそ思い付きだけで色々詰め込んでしまってコレジャナイ感が出ているのかなと。

 差し当たってしばらくは、構想時コンセプトの練り込みに少し時間を使ってみる、というのを試してみましょうかね…あまり深刻になって良い問題でも無いと思うので、練り込み自体のやり方としてもある程度柔軟に色々試してみる感じで。

 

 さて、昨日は二時間程インプットに時間を割いておりました。とりあえずピクシブでフォローしている絵描き様の絵を一枚ずつ丁寧に観返してみた、程度の時間でしたが、案外自分の中で凝り固まった考えがあり、それが人様の絵に触れた時特にブレとして感じられる、というような感覚があった。たぶん人気を得るような絵描き様と私の矜持とのズレみたいなものなのでしょう。

 結果として一度さらっと観ていた絵も新鮮に感じられ、実り多い時間だったのではないかなと。今日も作業に詰まった当たりでインプットの時間を作りたいですね。

 ではまた次回。