「深淵の守人」と「軍鬼」
■深淵の守人
おはようございます。今日の一枚目はリメイク。
■リメイク元(2013年作)
今回もリメイク元のほうが、アイディア量や構成としては秀逸な出来であるように思います。特にリメイクのほうが構成が弱くなった理由として、昨日も申しましたカンバスの形が重要である気がしますね。あと、リメイク元の青白い肌やモンスターの表皮の色のほうが、よりコントラストを際立たせて緊張感を高めているという点も言えるかと思います。
最近とにかく無難にまとめようとしているが故の下落ですね。結果として昔とは作風が変わったわけなので、それも踏まえた進路を考えるべきなのかもしれません。
■軍鬼
二枚目は新作。とりあえず尻が描きたかったもの。最近こう言った表現にも特に抵抗が無くなって来てるというか、むしろ積極的に使うようになった感じが自分で悲しいです。元々こう言う路線は観るのも描くのも好きでなかったんだけどなあ。人間、環境によって変化するものなんですね。幸いにして自分の絵では全く萌えませんが。
今回も立ち絵は無し。
昨晩徹夜をしながらぼんやりと考えていたのですが、先日も取り上げたような個性対技術、という構図は実は間違いではないかという気がしてきました。それが実物の解釈を描いたものである以上どんな絵にも描き手の個性は存在するはずであり、であれば個性を描くための表現手法が技術と言えるのではないか、と。技術が足りなければ当然表現として悪手なものになるでしょうけれど、逆に個性が足りなくても表現目的や意図を欠いた「借り物」の魅力しか表現できないのではないかなと。
なんだかややこしい話ですし、今は徹夜明けの頭なのであまり深く考えられませんが、個性と技術は両立できるのではないかと思ったのですね。むしろ両立すべきものであり片方を欠けば絵として不安定なものになるのではというか。
とりあえずそろそろ仮眠をとります。起きたらまた作業しつつこの考えを煮詰めてみますかね。
ではまた次回。