イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「天上修羅」

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■「天上修羅」

 

 こんにちは。今回の一枚は最近あまり描いていなかったファンタジー趣向です。配色をミスったかなと思っているのですが、割かし評判は良かったですね。

 課題としては、全体的な明度にメリハリが無い点でしょうか。下半身をもっと暗くするだけでも立体感とメリハリがつくように思いますし、どうも一枚絵になると明度コントロールが難しく感じられる傾向にあります。最後の見直しの段階でもう少し加工するなり手を入れれば良いかもしれません。

 

 さて、先日、私も読んでおりました人気漫画、「暗殺教室」が完結致しました。

 

――落ちこぼれが集められ山奥の教室に隔離された渚達のクラス、3年E組。エンドのE組などと呼ばれ、本校生から蔑まれる彼らの前に、ある日防衛相の人間に囲まれて奇妙な姿の怪物がやってきた。曰く、「卒業までに私を殺してみなさい。殺せなければ地球を爆破。もし殺せれば国から莫大な報酬が出ます。そして――その間私が君たちを教えよう」

 かくして、先生を殺す機会を生徒が伺う、「暗殺教室」が幕を開けたのだった――

 

 まあ説明の必要も無かったかもしれません。アニメ化もされ、実写映画化までされた超人気作品ですしね。

 このバケモノ、生徒の一人に殺せんせーというあだ名をつけられるのですが、凶悪な怪物かと思えばけしてそうではなく、子ども達を想い温かく見守り教える、大変優秀な教師なんですね。それでいて弱点や欠点もたくさんある憎めない存在。殺せんせーと関わるうちに、落ちこぼれだった生徒たちはめきめきと優秀なアサシン、そして大人へと成長して行き、次第に自分に自信を付けて行きます。しかし刻一刻と迫る暗殺期限。果たして彼らは殺せんせーを殺す事が出来るのか? という話です。

 

 最終的に、生徒全員の手によって殺せんせーは死ぬのですが(ネタバレ)、このシーンが涙なしには読めない。ほかのシーンにも感動や感嘆が多々仕組まれており、また殺せんせーの語る教育論が「弱者のための生存戦略」という見識になっており、とても頷かされるものがあります。

 作画レベルが低いのが唯一の難点なのですが、学園ものドラマとして十分楽しめる作品に仕上がっているので、この機に読んでみようと言う方にはお勧めしておきます。

 

 ではまた次回。