イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

白い悪魔習作と今年のまとめ

こんにちは。また三日ほどお休みを頂いておりました。今回は先月辺りから描き溜めた白い悪魔の立ち絵を五枚ほど載せてみます。

 

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■立ち絵1

 

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■立ち絵2

 

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■立ち絵3

 

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■立ち絵4

 

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■立ち絵5

 

 この立ち絵1を描き始めた辺りでフォトショップスウォッチ(カラーパレット)データがロストしたため、また一から色を組み立てて行く状態になってしまい、普段の一枚絵や習作にしてもそうですが鮮やかな色が増えてきています。結果として良かったかな、と。

 

 さて、今年も残り三日弱となりました。ここ数か月は本当にめっきり弱っていたのですが、どうやら気持ちも持ちかえしてきましたので、今年のまとめと来年の展望など。

 

 今年は、とりあえず一件絵の仕事をこなす事と更に二社様へのイラストレーター試験の合格を主な目的として過ごして参りました。結果として前者は達成しましたが後者は箸にも掛からず。そして、そんな経過を見るにつけ、自分はこのままではいけないのではないかと焦り、病院にもいつかなくなる状態になりました。

 これは今年一年ぼんやりと煮詰めてきた考えですが、どうやら私は根っからの表現者であるようです。絵を仕事とすることに今後も迷いはありませんが、商業イラストと言うくくりに拘り過ぎるとこれ以上進めない気がしてきました。何よりも、何度か繰り返して来たように厚塗りとコミックイラストと言うジャンルの整合性がとにかく悪く、個人の技術の向上だけではどうしようもない感じ。

 加えて、こと「生きる目的」を何に置くかについて考えた時、私は自分も含めた個人、および集団の質の向上を第一に考える癖があるようです。

 

 絵に関してこれまで執着し、頑張ってこれたのも、それが自分を向上させる一手段だと信じ、またその絵の技量にも向上が感じられたからです。平たく言うなら自分に出来ない事が出来るようになる、という事がとにかく嬉しかった。

 しかし最近は、自分の能力も徐々に頭打ちとなり、指摘される点も正しくはあるものの型にはまったモノが増え始め、果たしてそれを達成することが自分の向上につながるのか、という点を特に悩んでいました。病院に作られたコミュニティに関しても、あまりにも周囲の人達が私を盲信するようになり、何をやっても百パーセント信じて貰える環境。これは自分も周囲も含め依存ではないか、と。

 ネットと言う環境は確かにそれだけで生きていくにはあまりにも厳しく、不透明です。ただ、なんとなくここ数日実感できたのは、少なくとも自分に関わろうとして来る人達はそれが私の為になろうがなるまいが、こちらになにがしかの興味を抱いているのだろう、ということ。もっと言えば、相手の言葉を私が糧として成長する事を期待している。

 

 今までは厳しい言葉は特に痛みでしか無く、その裏の思いまで汲み取れませんでしたが、期待、という物を自覚したときそれは嬉しい事だなとようやく思えました。

 

 そんな事を含め、来年一年の展望として、「絵を描いて生きていく」という事をもう少し広い意味で考えてみようかな、と。商業イラストというものはあくまで絵の中の一ジャンルであり、技術的にもほんの一角に過ぎないはずです。その小さな枠にこだわるあまり向上が感じられなくなって苛々していましたが、ならばもっとジャンルを広げて知識や技術を吸収して行こうか、と。

 表現者としての自分が、あまりにも一つの表現と一つのコミュニティに長く拘り過ぎたことが最近感じていた閉塞感の原因だったのかな、というのが大体のまとめです。自分はたぶん根なし草のように、色んなジャンルや居場所を転々とする生き方をするしかない。それに変に逆らおうとしても良い事はないのだろう。

 

 なので、来年一年の目標はとにかく「見聞を広げる」事。自分には知り得なかった生き方の中に、自分に最適なものがあるのかもしれない。それを探していく一年にしようと思います。

 

 いい歳した男が「自分探し」など何やらお恥ずかしい話ですが、この目標を据えた時から先月頃消えかかっていた気持ちの火がまた少しずつ大きくなるのを感じています。恐らくは正解という事なのでしょう。また来年も頑張って行きます。

 

 では、また次回。