イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

「夜行絡繰」完成とメイキングモドキ

  こんばんは。一枚絵がどうにか完成致しました。

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■「夜行絡繰」-やこうからくり

 前回から背景をざっくり整えて星を足し、最後にオーバーレイで更にイエローを乗せて仕上げました。星は発光具合を出すために多少ぼかすのがセオリーなのですが、間違えてレイヤーを統合して保存してしまったのでこれ以上弄れず。

 イラストそのもの、特にデザインに関しては期待値以上のものが出せたのが良かったなと思っているのですが、反面、期待値を上回っていてもやはりこの程度なのかという落胆はより大きくなりました。今日、商業のガチ神イラストを久しぶりに観たのですが、あまりにも自分との距離が開き過ぎていてどう詰めれば良いかも見えてこない。

 ここで焦っても良い事はないですし、一歩ずつ進んで行く他無いのですが、途方も無さに少し自信喪失気味です。まあ必要ですね、打ちのめされる体験っていうのも。少なくとも私にはまだ伸びる余地があるわけですし。

 

 そんなわけで、練習で描いたものの途中経過をまた気まぐれに保存していたので、ざっくりメイキングモドキでもやってみます。

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1.ラフ

 今回は「ツインテールの大剣使いの女の子」というコンセプトで行く事にしました。結構数も描いて来ているので、大体これくらいのコンセプトを決めると自分の持っている駒の中からどれをどう盤に差し込めばいいのか分かって来て、構図などほぼ迷いません。コンセプトが決まるまでにやきもきするケースが最近増えて来たな、と。自分にとってそういうストレス解消手段は、「こだわらない」ことかなと思えてきました。

 

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2.配色

 ここでもセオリー通りに顔回りの彩度を上げ、人物と背景と下のモンスターを明確に色分けする、と言う目的がはっきりしているのでほぼ迷いませんしこだわりません。こだわりの無さは、たぶん私が持てる最大の武器にして最大の弱点でもあるのでしょう。

 

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3.影置き

 全体の明度をここで決めています。影と固有色の境界をぼかすときにマイルドになるため、結構濃い目の色でガッツリ影を付けます。モンスターは空気遠近法を極端に使って後退させるために紫で影を付けています。

 

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4.塗り込み1

 ここから拡大しての作業です。輪郭を取り直し、ディテールを盛って行きます。ここでも特に決められた手順など関係なしに拘らず要素を足したり引いたりしています。厚塗りの最大の利点が、こうした要素の足し引きという大きな修正を行い易い点にあると思っています。線画を修正する手間がないですからね。それだけにアンバランスにも成り易い描き方だとも言えるのですが。

 

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5.塗り込み2

 ハイライトと反射を足して整えて行きます。

 

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6.完成「天空の先兵」

 

 さて、次回作の構想ですが、やはりまだ何も考えておりません。ただ、やはり圧倒的に実力が足りない分、少しくらい背伸びすべき時かなと思えます。構図的な複雑さではなく、とにかくキャラ絵としてのクオリティを高めるために、ここらで背景付の立ち絵に近いものを何か本気で描いてみましょうか。

 では、また次回。