山田唄のイラストブログ

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

初級者向け講座3「体幹の描き方」

 おはようございます。今日はリハビリの日です。最近、通院先の色んな方に自分の持っている漫画を貸して差し上げるようになりました。結構熱心に読んでくださっているのでこちらとしても嬉しいものです。そんな折、あるファンタジー嫌いな方と、次にお貸しする漫画を話し合っていた際。

相手「ファンタジーでねえ…人が死ぬのとかもう良いんですよ」

私「じゃあワールドトリガーとかどうですか? あんまり死にませんよ」

相手「…あんまり?」

私「最近一人死んだ」

相手「ちょ…」

 こういうシュールな会話がデフォルトの現場です。にこやかなのですがツッコミが基本的に不在であるため、数少ないツッコミ要員である私の負担が大きい。(先の会話ではボケてますが)まあのんびりやっております。

 

 今日のお勧めも、絵の練習に関連したサイト様です。

hitokaku index

 「ひとかく」という、その名の通り人を描く方法に特化した講座サイト様で、その講座の内容が何度も書籍化されているほどの有名サイトです。基本的にリアルな骨格の人物を描くことに特化した講座なのですが、人体の各部位に渡って丁寧に解説が為されている上に、とにかく図説が豊富。そして、初心者でも無理なく読み進められるよう段階に分けて解説がなされております。

 私も、デッサンを覚えてから次にこのサイト様にお世話になり、人物の描き方を学びました。顔、体の他、服のシワの描き方なども解説されています。大変お勧めです。

 

 では、今回の本題です。体幹の描き方に関して。

 

 そもそも体幹とは、体の幹と描くように、人物の手足と頭部を除いた、胸、腹、腰、尻に跨る胴体部を指します。これがリアルに描けるようになっておくと、とても幅広いデフォルメに対応出来るようになります。手や足はデフォルメ次第では棒にしてしまう場合もままあるのですが、体幹はある程度リアルでなければ説得力が瞬く間に落ちてしまうのですね。

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 そして、この体幹は、鍛えているかいないか、男か女かによって、肉付きや骨格が異なって来ます。男女や筋肉のついた人物などの描き分けにも重要なポイントになってくるわけです。

 

 まず、女性の体幹を観てみましょう。

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 これは、私が身体の練習用に描いた、やや大げさな胴の標本です。動きがついていない物があれば良かったのですが、今回は用意出来ませんでした…申し訳ございません。

 まず、ぱっと見た時に特徴的なのは、何と言っても胸と尻です。女性には乳房があり、また骨盤という腰にある骨が(妊娠の際胎盤を支えるために)男性よりも大きくなっており、そのために胸(というよりも肋骨)と尻の間にあたる腰の部分にくびれができます。そして、肩についている筋肉が、平均的に男性よりも少ない。そのため、なで肩に見えたり肩幅が小さく見えたりします。

 大体のバランスの目安ですが、肩幅と尻の幅は同じくらいに描くのがより良いバランスとされています。とはいえ、最近は尻の小さい若い子たちが増えて来た影響か、必ずしも当てはまるわけではありません。これも顔やアタリの時と同様、自分でより良いバランスを見つけて言って頂ければなと思います。

 もう一体標本を貼ってみます。

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 ここでは肩に注目してみてください。腕を垂直に上に上げたポーズになっていますが、肩も一緒に上がっていることにお気づき頂けるでしょうか。

 人間の腕は、肩というより鎖骨に直接筋で繋がっています。ご自身の鎖骨に軽く触れながら腕を上げ下げして頂けると、腕の上げ下げに対応して鎖骨も上下するのがお分かり頂けるかと思います。一つ目の標本でも、より高く上がっている腕の肩がもう一方よりも高く持ち上がっていますね。

 そして、女性の乳房は肩近くからぶら下がっているので、これも腕の上下に合わせて移動することになります。

 

 もう一つ、体幹を動かすときのポイントとして、「肋骨」「腹」「腰」の三つのパーツに分かれて運動する、という点に気を付けて頂けると、大体女性の体幹については十分描けるのではないでしょうか。

 では、男性の体幹も観てみましょう。

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 男性の体幹も、肋骨と腹と腰の三つのパーツに分かれて運動すること、肩が腕に連動して上がることに変わりはないのですが、男性の場合肋骨の周りの筋肉が発達しているため、よく言われる逆三角形の体形になっていることが多いです。とは言え、腰の部分はやはり少し腹よりも太いですね。

 また、歳と共に筋肉が衰えていたり、贅肉がついていたりするとまた話が変わって来ます。老人の体の描き方や贅肉の付いた体の描き方についてもいつか触れさせて頂ければと思うのですが、ここでは割愛。

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 これは、肩を内側に回した時の標本です。これも実際に肩に触れながら同じポーズをとって頂けると分かるのですが、肩は結構稼働範囲が広く、内側や外側に回ります。また、猫背になると肋骨も変形し、背筋が曲がるので、肋骨のパーツも割と変形します。更に言えば、腹から腰に掛けての部分は捻ることで、左右に(平均で)四十五度ほど回ります。

 

 いかがでしょう。今回とても詰め込みでお話したので、すぐには覚えきれないというかなんのこっちゃと言うお話であっただろうと思います。ただ、この動きのときはどうすればいいんだ!?と思う時に確認しながら描くことで、ある程度のポーズであれば資料を観なくても描くことが出来るようになって行きます。

 もしどうしても迷った時には、身近な人にポーズを取ってもらうか、自分でポーズをとって鏡に映してみてください。腰のまわり方の他にも、肩の上がる高さに限界があったり、背中の骨がS字型をしていて、上下で曲がり方が違うことなどに気付けるかと思います。

 人体は人間の顔と同じくらい表情豊かな部分です。ぜひ、いろんなポーズを楽しんでみてくださいませ。

 では、今回はこの辺りで失礼致します。また次回。

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