イラスト・ノート

イラスト描き、山田唄の制作物を載せて行きます

銀剣士遷移

 おはようございます。二月も残すところ一週間となりました。先日、これまで二年間、通算二十回以上の持ち込みを行わせて頂いているある企業様から、「大変魅力的なキャラクターを作成できる。人体の表現も高いレベルに達している」とお褒めのお言葉を頂きました。この仕事をしていると、「描けることが当たり前」でなかなか感謝やお褒めの言葉など頂けないので、なんとも嬉しいものでございました。

 こちらで頂いているお褒めのお言葉、アドバイス、ご感想等もとても励みにさせて頂いております。ありがとうございます。

 今回は、少し前描いた記事の続き、キャラクターデザインの焼き直しについて少し。

 


リメイクを繰り返すうち - 山田唄’s Works

 

 上の記事で扱わせて頂い銀の剣士なのですが、先日もまたリメイクの作業をしておりました。元々私は気に入ったキャラクターを何度も何度もリデザイン、リメイクしていくことに喜びを感じるタイプの人間です。基本的にねちっこいのかもしれません。

 さて、その記事に載せた銀剣士最終稿は下の物でした。

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 これを描いたのが去年の十月頃のことになります。

 このデザインがほぼ私の中で完成された決定稿となりつつあったのですが、今年が明けた時、ふいにもう一度描きなおしたくなりまして、筆をとりました。それが下のような感じ。

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 衣装のデザインをプロトタイプのほうに近づけ、顔の特徴として髪形に手を加えたのですが、出来としては野暮ったいデザインになってしまいました。最近感じていることなのですが、ローブやコートなどの分厚く面積の大きいタイプの布地は、シルエットを重くして画面を単調にする原因になるようです。自分は特にコートやスカート状の衣服を描くことが多かったので、そこは改めて行きたい所です。

 なんとなく次の方向性を探りつつ、武装解除状態も描いてみました。

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 これくらいボディラインが出ている服装のほうが見栄えが致しますね。さて、これを受けて次の稿です。

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 今度は剣の鞘のようなものを付け加えてみたのですが、巨大に成り過ぎてやや邪魔になっているきらいがあります。衣服もやはり野暮ったいですね。なにより、塗りのエッジが弱く成り過ぎて全体的にぼさっとしたメリハリのない表現になってしまっています。なかなか難しいなと思いつつ次の稿。

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 これはなかなかうまくいきました。まず、コートの裾の広がりを抑え、腰の部分のラインをしっかり見せたことでシルエットがシャープになりスタイリッシュにまとまりました。さらに、剣や上衣のデザインもちょっと細かくしてみました。カラー的にも、ダークブルー中心だったところにワインレッドをあしらったことで、よりイメージが渋くなりました。

 こんな感じで、この銀の剣士についてはこれからも変化していきそうです。

 

 人様に私のイラストを見せた時、褒めて頂けるポイントとして「デザインがかっこいい」という所をよく言って頂けるようになってきました。嬉しいことでございます。これからも精進、ですね。ではまた次回。