キャラ作成私的手順

　こんばんは。あれから色々ジタバタしてみたのですが、今日お絵描きしておりましたら気分がかなり楽になってきまして、どうやらスランプ脱出出来たようです。こちらでご心配やご助言下さったお三方、ありがとうございます。この所絵が思うように描けないせいで随分落ち込んでしまって愚痴ばかりだったので、これからしばらくは努めて明るく居られるようにしたいですね。

　今日はいつもとはちょっと違う感じの記事、私的なキャラの作成手順を語ってみます。

　何度もこちらで語らせて頂いているように、私はキャラクターを作る際、コンセプトをもっとも重視します。要は、そのキャラクターを何の目的で作るか、ですね。実際にお仕事やイベントなどで使う予定が無いキャラクターにも、ある一定のポジションを与えてデザインさせて頂いております。

　それは、ある意味で親が子どもに教育を施す過程に似ているかもしれません。

　ピアニストになりたいという夢を子どもが語って来たなら、親としてピアノ教室に通う時間や自宅に置くピアノを買う費用を捻出してあげたいものです。キャラ作りというのは、そうやって「子ども（キャラ）が伸びたい方向に特色を伸ばしてあげる」過程にとてもよく似ています。

　実際のキャラデザの課程をご覧にいれながらご説明して参ります。

　今回、キャラ作成の基になったのは、ある一枚のイラストでした。

　元々が頼まれて作成したイラストだったのですが、このダークファンタジーテイストと天使の翼のようなモチーフが自分の中で気に入りまして、同じ系列で何体かキャラを作れないかな、と思ったのが大元です。

　このキャラクター自体は超能力者という設定だったのですが、せっかくなので天使or悪魔のキャラクターとしてインスパイアさせて頂こうと思いました。

　そこで、ある友人に「なんか描きたいんだけどキャラの特徴の要素くれー」とツイッターでメッセージを飛ばしました。返ってきたのは「左右で髪の色が違うキャラはどう？」というお返事。

　この、他人にキャラの要素を貰うという方法は、キャラデザの際とても有効だと思います。自分では思いつかない設定や見た目、発想を得られるという意味に於いて、です。

　私はその返事を受けて、では天使と悪魔が真ん中で別れているキャラクターにしようかな、ともやもや考え出します。

初期コンセプト

1．天使と悪魔のハーフ

2．ツートンの髪色

3．天使と悪魔の階級では下のほう

　まずはこのコンセプトで一枚描いてみました

　手にしているトランプ（スペードのエース）と、背後のスペード型の剣は描きながら付け加えました。この辺りで「スペードのトランプの力でスペード型の剣を操る」という最終コンセプトが決定したものの、やはり出来上がってから見ると後付感が凄くて、もう一度描きなおそうと思いました。

　大体私が一体のキャラを焼き直す場合に注意するのは、

・ポーズを意味のあるものに変更する

・邪魔なモチーフを削る

・ポーズ含めたシルエットを意味のあるものに変更する

・表情からキャラの状況や性格をある程度読み取れるようにする

　の四点くらいです。今回の場合、特に二つ目と三つ目（主に翼のモチーフがシルエットの大部分を占め過ぎてキャラとして動かしづらいものになっている点、あとは単純にパーツの数が多すぎる点ですね）を改善しようと思いました。

　第二稿がこちら。

　これが一応の決定稿になっています。今回意識したのは、スペードのモチーフを反復して使う、ということでした。トランプ、キャラが操る剣の他、しっぽや襟もとのパーツにもスペードモチーフをあしらってあります。このモチーフの反復は遣り過ぎるとクドくなってしまうのですが、キャッチなキャラを作成するための一つの手段なので、少し意識してみるとかなり変わるかもしれません。

　大体が私の場合、これくらいの工程を経て一体のキャラを生み出します。

　ちなみにこのキャラには、先ほどコンセプトを提供してくれた友人に頼んで「ディヘル・レオタッロ」という名前を付けて頂きました。スペイン語で紫、金、悪魔、天使を意味する語句をミックスしてくれたそうです。なにかやたらカッチョいい名前にしてくれまして、やや絵が負けている気がしますが、今後さらにディヘル君はバージョンアップさせていきたいです。

　いかがでしたでしょう。時にこういう自分語り的なブログを書くのも良いかなーと思っているのですが…実はブログに書くネタが無くなってきたので、ご覧くださっている皆様から質問や取り上げて欲しい話題などございましたら随時承ります。

　今日も徹夜なので、そろそろ夜食を買ってこようかな。